この度、株式会社キユーソー流通システムが2024年2月29日に終了した第1四半期の決算報告を公表しました。同社は、食品物流事業を中心に、共同物流、専用物流、関連事業を手掛ける大手企業です。この四半期決算では、売上高が前年同期比4.7%増の464億円と着実な成長を示しました。利益面でも営業利益が82.1%増の11億円と大きく伸長し、堅調な業績を収めています。
企業情報
企業名: 株式会社キユーソー流通システム
証券コード: E04213
決算期: 11月
株式会社キユーソー流通システムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
キユーソー流通システムは11月決算の企業です。つまり、毎年11月末日が決算日となり、その後3ヶ月以内に決算報告書を提出することが義務付けられています。そのため、同社の四半期決算は、2月、5月、8月、11月に発表されることになります。
主な事業
キユーソー流通システムは、食品物流事業を中心に事業を展開しています。具体的には、共同物流事業では、食品メーカーからの委託を受けて、製品の保管・配送などを行っています。専用物流事業では、コンビニエンスストアなどの個別企業向けの物流サービスを提供しています。さらに、関連事業では、海外展開やその他の物流関連事業なども手掛けています。このように、同社は食品物流を中心とした総合物流企業として事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第1四半期の業績は、売上高464億円、営業利益11億円と前年同期比で大幅な増収増益となりました。特に営業利益が82.1%増と大幅に改善しており、営業利益率も2.6%から2.6%に上昇しています。この背景には、共同物流事業の採算性向上や関連事業の好調な業績などが寄与しているようです。
売上・利益の推移
キユーソー流通システムの売上高は、2023年11月期第1四半期が464億円、前年同期比4.7%増と順調に推移しています。一方、利益面では、営業利益が11億円と前年同期比82.1%増と大幅に改善しました。これは、グループ各事業の採算性向上や、コストコントロールが奏功した結果だと考えられます。今後も持続的な成長と収益力強化を目指していくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年2月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が1,177億円となっています。そのうち、流動資産が271億円、固定資産が905億円となっています。一方、負債合計は663億円で、そのうち流動負債が368億円、固定負債が295億円となっています。純資産は514億円と、全体としてバランスの取れた財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が39億円、受取手形及び営業未収入金が206億円となっています。一方、有形固定資産は729億円と、同社の物流拠点や設備が主な資産構成となっています。これらの資産が同社の事業基盤を支えています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び営業未払金が133億円、短期借入金が136億円となっています。また、長期借入金が237億円と、資金調達の中心が借入金となっています。これらの負債は、同社の事業遂行に必要な資金を提供しているものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が40億円、利益剰余金が296億円となっています。この利益剰余金の蓄積が、同社の財務体質の強化につながっているといえます。また、自己資本比率は34.2%で、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
キユーソー流通システムのROA(総資産利益率)は直近の第1四半期で0.5%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は1.1%です。これらの数値は前年同期と比べて大幅に改善しており、収益性の向上が見られます。今後も更なる利益率の向上を目指し、資産効率や資本効率の改善に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については、四半期報告書に詳しい情報が記載されていませんでした。ただし、同社は物流拠点の整備などで設備投資を活発に行っている企業であり、投資キャッシュフローが一定の水準で支出されていると考えられます。また、財務キャッシュフローでは、借入金の返済や配当金の支払いなどが行われていると推測されます。今後の経営状況と併せて、同社のキャッシュフロー動向にも注目していく必要がありそうです。
配当の支払額
キユーソー流通システムは、2024年2月の定時株主総会において、1株当たり11.5円の配当を実施すると発表しました。前期から変わらない水準の配当となっています。同社は、株主還元と財務体質強化のバランスを取りながら、着実な配当を維持する方針のようです。今後も株主の皆様への利益還元に努めていくことが期待されます。
今後の展望
キユーソー流通システムは、「徹底力で体質強化」を中期経営計画の基本方針として掲げています。具体的には、機能の強化、環境変化への対応、海外展開の基盤拡充、新領域への参入など、様々な取り組みを進めていく予定です。食品物流分野での競争力強化に加え、DXの推進や脱炭素化への対応など、時代のニーズに合わせた事業展開を行っていくことが重要になるでしょう。今後の業績動向と中期的な成長への期待が高まっています。
編集部のまとめ
キユーソー流通システムの2024年2月期第1四半期の業績は、増収増益と好調な結果となりました。特に営業利益の大幅な改善が注目されます。バランスの取れた財務体質も維持されており、今後の更なる成長が期待されます。同社は食品物流事業を中心に事業領域を広げており、中期的に持続的な成長を遂げられるよう、経営基盤の強化に取り組んでいくことが重要でしょう。株主還元についても安定的な配当を維持するなど、バランスの取れた経営を行っています。
株式会社キユーソー流通システムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キユーソー流通システムは11月決算の企業で、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。今回の2024年2月期第1四半期では、売上高464億円、営業利益11億円と前年同期比で大幅に増収増益となりました。配当金は1株当たり11.5円と前期と同水準を維持しています。今後も持続的な成長と収益力強化に取り組み、株主への利益還元にも努めていく方針のようです。