株式会社エーアイテイー(証券コード: 93810)の直近の四半期決算が発表されました!国際貨物輸送の大手企業であるエーアイテイーの2023年11月期第3四半期の業績をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社エーアイテイー
証券コード: 93810
決算期: 2月末日
株式会社エーアイテイーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エーアイテイーは2月末日決算の企業です。四半期報告書の提出先は近畿財務局長となっています。
主な事業
株式会社エーアイテイーは国際貨物輸送を主力事業としており、特に日本と中国間の貨物の取り扱いが大きな割合を占めています。貨物の輸送、通関、配送、検品・検針など、輸出入に付随する業務を手がけており、グローバルな物流サービスを提供しています。また、自社開発のデジタルサービスの提供にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の業績は、営業収益が39,499百万円と前年同期比29.1%減となりました。一方、営業利益は3,566百万円(前年同期比22.0%減)、経常利益は3,738百万円(前年同期比21.9%減)と減益も利益率は改善しています。これは、海上運賃の下落などによる原価の抑制が奏功したためです。
売上・利益の推移
売上高は、前連結会計年度の69,463百万円から当第3四半期連結累計期間では39,499百万円と減少しています。これは主に、コロナ禍の影響から回復しつつある中、海上運賃の下落が影響しているためです。一方、利益面では、営業利益が前連結会計年度の5,605百万円から当第3四半期連結累計期間は3,566百万円と減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は26,121百万円となっています。主な資産は、現金及び預金15,408百万円、受取手形及び売掛金4,944百万円などです。一方、負債合計は8,666百万円で、主な負債は買掛金2,992百万円などとなっています。純資産は17,454百万円と、総資産に占める割合は65.6%と高い水準を維持しています。
資産の部
資産合計は26,121百万円で、前期末から1,232百万円増加しています。流動資産は22,114百万円で、受取手形及び売掛金や立替金の増加などにより、前期末から1,065百万円増加しています。固定資産は4,007百万円で、前期末から167百万円増加しています。
負債の部
負債合計は8,666百万円で、前期末から380百万円増加しています。流動負債は6,674百万円で、主に買掛金の増加により、前期末から79百万円増加しています。固定負債は1,992百万円で、前期末から301百万円増加しています。
純資産の部
純資産は17,454百万円で、前期末から852百万円増加しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益2,476百万円を計上した一方で、剰余金の配当2,114百万円を行ったことによるものです。自己資本比率は65.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
自己資本利益率(ROE)は前期の22.9%から、当第3四半期連結累計期間では15.3%に低下しています。一方、総資産利益率(ROA)は前期の15.3%から当第3四半期連結累計期間は13.5%となっています。これは、収益の減少と配当金の支払いなどにより自己資本が増加したためです。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成は省略されていますが、営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で減少しているものと推察されます。一方で、投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの詳細は不明です。今後の開示に注目していく必要があります。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間では、期末配当として1株当たり50円、中間配当として1株当たり40円の配当を行っています。前期の1株当たり配当金は合計で86円でしたので、当期の配当金は90円となる見込みです。
今後の展望
エーアイテイーは、主力の国際貨物輸送事業において、デジタル化の推進や新サービスの開発などに注力しています。また、中国をはじめとした海外拠点の強化や、通関・配送などの付帯業務の受注拡大にも取り組んでいます。これらの施策により、持続的な成長と収益力の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社エーアイテイーは国際貨物輸送を主力事業とする企業で、特に日中間の貨物取り扱いが大きなウェイトを占めています。直近の第3四半期決算では、海上運賃の下落などにより収益は減少しましたが、利益率は改善しており、今後も持続的な成長に期待できる企業と言えるでしょう。配当も安定しており、株主還元にも力を入れています。
株式会社エーアイテイーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エーアイテイーは2月末日決算の企業で、四半期報告書の提出先は近畿財務局長です。配当については、当期の配当金は年間90円を見込んでおり、安定した株主還元を行っています。今後も、国際物流事業の強化とデジタル化の推進によって、持続的な成長が期待されます。