こんにちは。株式会社TBSホールディングスの最新の決算報告をご紹介します。テレビやラジオを中心とした「メディア・コンテンツ事業」やライフスタイル関連の「ライフスタイル事業」など、多様な事業を展開する同社の業績は好調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社TBSホールディングス
証券コード: 94010
決算期: 2023年3月期
株式会社TBSホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社TBSホールディングスの決算日は3月31日です。決算期は4月1日~3月31日の1年間となっています。毎年6月下旬には定時株主総会が開催され、事業報告や剰余金の配当など重要な決議が行われます。
主な事業
株式会社TBSホールディングスは、メディア・コンテンツ事業、ライフスタイル事業、および不動産・その他事業の3つのセグメントで構成されています。テレビ・ラジオ放送やコンテンツ制作に加え、通信販売、雑貨小売、教育関連事業などを展開し、幅広い事業ポートフォリオを持っています。
今期の業績と利益率は?
当期の連結売上高は2,954億65百万円と前年同期比7.0%増加しました。また、営業利益は170億41百万円、経常利益は287億42百万円となりました。営業利益率は5.8%、経常利益率は9.7%と、引き続き高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間で796,184百万円から953,334百万円まで増加傾向にあります。一方、営業利益は25,282百万円から17,041百万円へ減少しているものの、依然として高水準を維持しています。今後も事業の多角化とコスト管理の徹底により、着実な業績の拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が1兆2,882億72百万円、負債合計が3,349億37百万円、純資産合計が9,533億34百万円となっています。良好な財務体質を維持しており、自己資本比率は73.1%と高水準にあります。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が403億30百万円、投資有価証券が8,000億58百万円となっています。投資有価証券の大幅な増加が資産全体の増加につながっています。
負債の部
負債の主な内訳は、支払手形及び買掛金が468億75百万円、繰延税金負債が2,081億29百万円となっています。繰延税金負債の増加が負債全体の増加の主因となっています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、利益剰余金が4,167億75百万円、その他有価証券評価差額金が4,458億9百万円となっています。利益剰余金の着実な積み上げと、株式相場上昇による有価証券評価差額金の増加が純資産の増加につながっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は直近3年間で3.3%から3.0%へ減少傾向にあります。これは営業利益の減少によるものです。一方、ROE(自己資本利益率)は4.6%から4.0%へ低下しましたが、依然として安定した水準を維持しています。今後は新事業への投資や既存事業の効率化により、収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に確保されており、投資活動や財務活動によるキャッシュ・アウトフローを賄える健全な水準を保っています。今後も事業拡大に向けた投資や株主還元など、戦略的なキャッシュ・マネジメントが期待されます。
配当の支払額
同社は年2回の配当を実施しており、当期の1株当たりの年間配当額は44円となりました。この水準は前期と変わらずに維持されており、株主還元の充実にも取り組んでいます。今後も安定配当の継続が期待されます。
今後の展望
同社は「TBSグループ VISION2030」に掲げる長期ビジョンの実現に向けて、コンテンツ創造力の強化や新規事業の育成に注力しています。また、経営基盤の強化や財務の健全性維持にも取り組むことで、持続可能な成長の実現を目指しています。今後の業績動向に期待が高まります。
編集部のまとめ
株式会社TBSホールディングスは、メディア・コンテンツ事業を中核としつつ、ライフスタイル関連事業の拡大にも力を入れている企業です。直近の業績は堅調に推移しており、今後も安定した成長が期待されます。同社は株主還元にも積極的に取り組んでおり、配当利回りの高さも魅力の一つと言えるでしょう。中長期的な成長戦略の実現に向けて、引き続き注目していきたいと思います。
株式会社TBSホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社TBSホールディングスの決算期は4月1日~3月31日の1年間で、決算日は3月31日です。配当については、年2回の配当を実施しており、当期の1株当たり年間配当額は44円と前期と同水準を維持しています。今後も安定した配当が期待されます。