株式会社BSNメディアホールディングスの2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高は158億円と前年同期と比べて微増となり、経常利益は9億6千万円とやや減少しましたが、引き続き安定した業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社BSNメディアホールディングス
証券コード: 94080
決算期: 3月期
株式会社BSNメディアホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社BSNメディアホールディングスは3月31日が決算日で、年に4回の四半期決算を行っています。有価証券報告書は6月下旬に、四半期報告書は2,5,8,11月に提出されます。
主な事業
株式会社BSNメディアホールディングスは放送事業、情報処理サービス事業、建物サービスその他事業を展開しています。放送事業では、新潟放送を中心とした地域密着型のラジオ・テレビ放送、情報処理サービス事業ではシステム開発、導入、運用サポートなどのIT関連サービス、建物サービスその他事業では不動産の賃貸管理や施設管理などの事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結売上高は158億2千3百万円と前年同期比101.0%と微増となりました。営業利益は8億3千9百万円と前年同期比81.0%と減益となりましたが、依然として高い営業利益率5.3%を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は156~166億円と安定的に推移しており、経常利益は10~12億円前後で推移しています。堅実な経営を続けており、安定した収益力を示しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は286億3百万円となり、前期末比8億4千万円増加しました。流動資産は139億6千7百万円、固定資産は146億3千5百万円となっています。
資産の部
流動資産は前期末比7億5千6百万円減少しましたが、主な要因は現金及び預金が3億円、受取手形及び売掛金が14億9千4百万円減少したものの、棚卸資産が6億9千5百万円、その他の流動資産が3億8千9百万円増加したためです。固定資産は16億円増加しており、投資その他の資産が16億5千7百万円増加したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は56億7千3百万円となり、前期末比4億4千3百万円減少しています。流動負債が9億6千万円減少したのが主な要因で、未払金が6億5千3百万円、賞与引当金が1億3千万円減少しました。一方で固定負債が5億1千7百万円増加し、繰延税金負債が6億8千万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は229億3千万円となり、前期末比12億8千4百万円増加しました。その他有価証券評価差額金の増加7億3千2百万円、利益剰余金の増加4億1千3百万円などが主な要因です。自己資本比率は69.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当社のROAは前期の3.5%から3.3%、ROEは前期の4.6%から3.3%と若干低下しています。これは、売上高の微増と経常利益の減少による利益率の低下が影響しています。ただ依然として一定の収益性を維持しており、経営の健全性は高い水準にあるといえます。
キャッシュフロー
当第3四半期におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが11億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが19億円の支出となりました。設備投資などに資金を充当したものの、堅調な営業活動により手元流動性を確保できています。
配当の支払額
当社は年間10円の配当を実施しており、中間配当5円、期末配当5円の年2回支払っています。配当性向は25.3%と、株主還元も適切に行っていると評価できます。
今後の展望
当社は2023年6月1日付で認定放送持株会社体制に移行しました。グループ経営の更なる強化や、新事業への果敢な挑戦など、グループ全体の企業価値向上を目指していきます。消費者ニーズの変化に合わせた事業展開を行い、中長期的な成長を実現していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社BSNメディアホールディングスは、放送事業やIT事業、不動産事業など多角的な事業展開を行い、安定した業績を確保しています。営業利益率5.3%と高水準の収益性を維持しており、財務健全性も高い水準にあります。今後は新事業への挑戦など、更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社BSNメディアホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社BSNメディアホールディングスの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当は年間10円(中間配当5円、期末配当5円)を継続して実施しており、配当性向は25.3%と株主還元も適切に行われています。今後も安定的な経営と成長が期待される企業です。