株式会社ビジョンの2024年第1四半期決算報告書によると、同社の業績は順調に推移しています。売上高は前年同期比2.8%増の85億8,130万円、営業利益は同10.2%増の15億2,400万円と、いずれも過去最高を更新しました。主力事業である「グローバルWiFi事業」や「情報通信サービス事業」、「グランピング・ツーリズム事業」が好調に推移したことが、業績アップの要因となっています。
企業情報
企業名: 株式会社ビジョン
証券コード: E30010
決算期: 12月期
株式会社ビジョンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ビジョンの決算日は12月31日です。決算発表は毎年5月中旬に行われる予定となっています。
主な事業
株式会社ビジョンの主な事業は、グローバルWiFi事業、情報通信サービス事業、グランピング・ツーリズム事業の3つです。グローバルWiFi事業では、訪日外国人向けや出国日本人向けのWiFiレンタルサービスを展開し、情報通信サービス事業では中小企業向けのOA機器販売やIT支援サービスなどを提供しています。また、グランピング・ツーリズム事業では、自社運営のグランピング施設の運営を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が85億8,130万円、営業利益が15億2,400万円と、前年同期を上回る好調な結果となりました。特に訪日外国人旅行者の増加に伴う「グローバルWiFi事業」の好調や、「情報通信サービス事業」の順調な推移が業績アップに寄与しています。利益率も営業利益率が17.8%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社ビジョンの売上高・利益の推移を見ると、前期の第1四半期は新型コロナウイルス感染症の影響で支援業務等の特需があったため、売上高と営業利益が一時的に増加したのが特徴的です。しかし、当期の第1四半期は、その特需の影響がなくなった中でも、売上高が8.6%増、営業利益が10.2%増と、順調に推移しています。訪日外国人旅行者の増加や情報通信サービス事業の堅調な受注などが、安定した業績につながっているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ビジョンの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は212億6,953万円と前期末に比べ96百万円減少しています。流動資産は155億3,259万円と増加した一方、固定資産は57億3,694万円と減少しています。負債合計は55億6,784万円と前期末に比べ11億9,108万円減少し、純資産は157億1,669万円と10億9,412万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が94億6,736万円、売掛金が47億4,402万円となっています。前期末に比べて現金及び預金は753百万円減少した一方、売掛金は1,030百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が13億2,005万円、未払法人税等が3億7,909万円となっており、前期末に比べて支払手形及び買掛金が90百万円増加したものの、未払法人税等が824百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が25億7,394万円、利益剰余金が126億8,262万円と、前期末から増加しています。自己資本比率も72.6%と高水準を維持しており、財務体質が強化されていることが分かります。
ROAとROE
株式会社ビジョンのROA(総資産経常利益率)は、前期が6.7%、当期第1四半期が7.3%となっています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は、前期が4.6%、当期第1四半期が6.6%と、両指標ともに改善傾向にあります。これは、安定した収益基盤と健全な財務体質が反映された結果といえます。
キャッシュフロー
株式会社ビジョンのキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは8億9,736万円のプラスとなり、前年同期比では7億5,936万円の増加となっています。これは主に、売上債権の増加等による減少要因はあったものの、税金等調整前四半期純利益の計上が大幅に増加したことなどが寄与しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは3億4,804万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローも2億3,701万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
株式会社ビジョンは、第1四半期における配当の支払はありませんでした。同社の配当方針は、業績の状況や内部留保の水準などを総合的に勘案しながら、安定的な配当の継続を目指すとしています。今後の業績動向に応じて、適切な配当政策を検討していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社ビジョンは、訪日外国人旅行の回復傾向や、情報通信サービス事業の堅調な受注、グランピング施設の好調な稼働率などから、引き続き業績の拡大が期待できると見られます。また、成長分野への投資を強化し、企業価値の向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ビジョンの2024年第1四半期決算は、売上高、営業利益ともに過去最高を更新する好調な結果となりました。主力事業の好調に加え、堅実な経営姿勢が業績の裏付けとなっています。今後も、訪日外国人需要の取り込みや、情報通信サービス事業の拡大、グランピング事業の強化などに注力し、持続的な成長を目指すことが期待されます。
株式会社ビジョンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ビジョンの決算日は12月31日で、決算発表は毎年5月中旬に行われます。また、同社の配当は、業績の状況や内部留保の水準などを総合的に勘案しながら、安定的な配当の継続を目指すとしています。今後の業績動向に応じて、適切な配当政策を検討していくことが期待されます。