この度、株式会社スマートバリューが第3四半期決算を発表しました。デジタルトランスフォーメーションを推進する同社は、COVID-19の影響を受けつつも、一定の成果を上げています。新たな事業拡大に向けて、今後の展開にも注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社スマートバリュー
証券コード: E31524
決算期: 2023年6月期
株式会社スマートバリューの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スマートバリューの決算日は6月30日です。四半期決算は年4回行われ、9月30日、12月31日、3月31日、6月30日に発表されます。今回の決算は2023年7月1日から2024年3月31日までの第3四半期の業績報告となっています。
主な事業
株式会社スマートバリューは、デジタルガバメント事業とモビリティ・サービス事業を展開しています。行政のオンライン化を支援する自治体向けクラウドサービスや、企業の運輸・物流の効率化を支援するモビリティ関連サービスが中心です。また、スマートベニュー事業では、アリーナ事業の構築にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が2,839,646千円と前年同期比4.6%の減収となりました。一方で、営業損失304,238千円、経常損失305,987千円、親会社株主に帰属する四半期純損失293,559千円と、利益面では悪化しています。主な要因は、デジタルガバメント事業での受注率低下や、スマートベニュー事業の先行投資により費用が増加したためです。
売上・利益の推移
直近3期の業績推移を見ると、売上高は3,873,348千円→2,975,715千円→2,839,646千円と減少傾向にあります。一方で、利益面では、経常損失75,678千円→経常利益1,810千円→経常損失305,987千円と振れ幅が大きくなっています。事業の成長フェーズにあるスマートベニュー事業の先行投資が影響しているようです。
四半期連結貸借対照表について
資産は前期末の3,866,115千円から4,166,187千円に増加しています。固定資産が1,424,483千円と大きく伸びたことが主な要因です。一方、負債は前期末の1,424,941千円から1,944,131千円に増加しています。有利子負債が増加したことで財務体質が弱まっています。純資産は2,222,055千円と前期末から減少しており、自己資本比率は41.9%まで低下しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、前期の△1.3%から今期は△7.1%と悪化しています。ROE(自己資本利益率)も前期の△2.0%から今期は△13.2%と大幅に低下しています。これは、主にスマートベニュー事業の先行投資による損失拡大が影響しています。今後の事業成長に合わせた収益改善が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは前年同期の87,066千円から△499,626千円と大幅な悪化となりました。これは主に売上債権の増加と仕入債務の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュフローは前年同期の△89,030千円から△191,465千円と支出が増加しています。これは主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュフローは前年同期の△28,749千円から₊0,000千円と大きく改善しています。
配当の支払額
株式会社スマートバリューは、前期に1株当たり8円の配当を実施しています。今期の配当予想は未定となっています。財務体質の改善と成長投資のバランスが重要課題となっています。
今後の展望
株式会社スマートバリューは、デジタルガバメント、モビリティ・サービス、スマートベニューの3本柱で事業を展開しています。今期の業績悪化はあったものの、中長期的な成長が期待される事業領域で積極的に投資を行っています。今後は、これらの事業の収益化に向けた取り組みが重要となります。
編集部のまとめ
株式会社スマートバリューは、デジタル化支援を軸に事業を展開する企業です。今期は一時的な業績悪化がありましたが、中長期的に成長が期待される事業領域への投資を続けています。今後、各事業の収益化に向けてどのように取り組んでいくかが注目されます。
株式会社スマートバリューの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スマートバリューの決算日は6月30日で、年4回の四半期決算を行っています。前期は1株当たり8円の配当を実施しましたが、今期の配当予想は未定となっています。今後の財務体質の改善と成長投資のバランスが課題となっています。