株式会社エヌジェイホールディングスの決算が発表されました。ゲームやモバイル事業を展開するエヌジェイホールディングスは、前四半期に引き続き増収増益を達成しました。コストコントロールの強化などにより、ゲーム事業の収益性が向上したことや、モバイル事業の採算改善が進んだことが好結果につながっています。今後はさらなる成長が期待されるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社エヌジェイホールディングス
証券コード: E05570
決算期: 2023年7月1日~2024年6月30日
株式会社エヌジェイホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エヌジェイホールディングスの決算期は年に1回、6月末日で行われています。毎年5月中旬には決算短信が発表され、5月下旬には株主総会が開催されます。
主な事業
株式会社エヌジェイホールディングスはゲーム事業とモバイル事業を中心に事業を展開しています。ゲーム事業では自社開発だけでなく、他社からの受託開発も手がけており、人気ゲームタイトルの運営サポートなども行っています。モバイル事業では携帯電話ショップの運営やアクセサリーなどの販売にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高が約76億円と、前年同期と比べほぼ横ばいとなりました。一方で、営業利益は2億3千7百万円と大幅な増益となりました。ゲーム事業の収益性向上とモバイル事業の採算改善などにより、利益率が改善しています。
売上・利益の推移
過去3年の推移を見ると、売上高は約77億円前後で推移しています。一方、利益面では前期までは営業損失だったものの、今期は大幅な営業黒字化を果たしました。ゲーム事業の収支改善とモバイル事業の収益性向上が寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は43億円、負債合計は25億円、純資産は17億円となっています。前期末と比べ、現金及び預金が増加した一方で、売掛金や投資その他の資産が減少しています。また、借入金も削減されており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16億円と増加しているほか、棚卸資産も増加しています。一方で、売掛金が減少しているため、全体としては前期末とほぼ同水準となっています。
負債の部
負債の部では、借入金が約10億円減少しており、財務基盤の強化が進んでいます。一方で、買掛金や未払金などの流動負債は増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、前期末に比べ3億8千9百万円増加し、17億7千3百万円となっています。自己資本比率は39.1%と改善を続けています。
ROAとROE
ROAは前期の-4.1%から今期は+5.4%と大幅に改善しています。これは営業利益の大幅な増加により、総資産に対する収益性が向上したためです。一方、ROEは前期の-14.2%から今期は+21.6%と大きく改善しており、株主資本の活用度が高まっていることがわかります。
キャッシュフロー
当社は四半期連結キャッシュフロー計算書の作成を行っていないため、正確な数値は開示されていませんが、四半期報告書の記載から、営業活動によるキャッシュフローの増加と、投資活動によるキャッシュフローの減少が確認できます。財務活動によるキャッシュフローも改善傾向にあり、全体としてキャッシュポジションが強化されているといえます。
配当の支払額
当期は配当を行っていません。前期は1株当たり5円の配当を実施しましたが、今期は内部留保の確保に注力したため、無配となりました。今後の業績推移を見ながら、株主還元策について検討していくものと考えられます。
今後の展望
今後の展望としては、ゲーム事業では新規案件の獲得と開発体制の効率化、モバイル事業では収益性の改善と顧客基盤の拡大に取り組んでいく方針です。また、財務基盤の強化にも注力し、事業成長と財務体質の両立を目指していきます。中長期的な業績向上と株主還元の充実が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エヌジェイホールディングスの決算は、ゲーム事業の収益性改善とモバイル事業の採算改善により、大幅な増益となりました。キャッシュポジションも強化されつつあり、今後の事業拡大と株主還元に期待が高まります。引き続き注目していきたいと思います。
株式会社エヌジェイホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エヌジェイホールディングスの決算日は年に1回6月末日で行われています。前期は1株5円の配当を実施しましたが、今期は内部留保の確保に注力したため無配となりました。今後の業績次第で、株主還元の充実が期待されます。