日本通信株式会社の2023年度第3四半期の決算報告書が発表されました。売上高は大幅に増加し、利益も前年同期比で大幅に改善するなど、好調な業績となっています。今後も同社のサービスが順調に成長していくことが期待できそうです。
企業情報
企業名: 日本通信株式会社
証券コード: 94240
決算期: 2023年3月31日
日本通信株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本通信株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日時点の業績を発表するものになります。
主な事業
日本通信株式会社は、1996年の創業以来、MVNO事業モデルを提唱・実践してきた通信事業者です。携帯通信(SIM)事業、ローカル携帯網による通信(ローカル4G/5G)事業、スマートフォンで利用するデジタルID(FPoS)事業の3つの事業に取り組んでいます。特に、SIM事業の収益基盤を確保しつつ、ローカル4G/5G事業やFPoS事業の成長にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は5,387百万円と、前年同期比で24.7%の増収となりました。利益面でも、営業利益は810百万円、経常利益は839百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,062百万円と、大幅な増益となっています。利益率も大幅に改善しており、今期の業績は非常に好調といえます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、MVNO事業とイネイブラー事業の両部門で順調に増加しています。MVNO事業の売上高は前年同期比20.1%増、イネイブラー事業の売上高も29.7%増と好調な伸びを示しました。利益面でも、営業利益、経常利益、純利益のいずれも大幅な増益となっています。新たな収益の柱としてのローカル4G/5G事業やFPoS事業の成長も期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,181百万円と、前連結会計年度末に比べ1,140百万円増加しています。これは主に現金及び預金の増加によるものです。一方、負債は1,498百万円と前連結会計年度末に比べ7百万円減少しています。
資産の部
流動資産は3,310百万円と前連結会計年度末に比べ997百万円増加しました。これは現金及び預金の増加が主な要因です。固定資産は871百万円と前連結会計年度末に比べ143百万円増加しました。
負債の部
流動負債は1,368百万円と前連結会計年度末に比べ57百万円減少しました。固定負債は129百万円と前連結会計年度末に比べ49百万円増加しました。
純資産の部
純資産は2,682百万円と前連結会計年度末に比べ1,148百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益1,062百万円を計上したことによるものです。
ROAとROE
同社の自己資本比率は59.2%と非常に高い水準となっています。これは純資産の大幅な増加を反映したものです。ROAは25.3%、ROEは39.7%と、非常に高い水準の収益性を示しており、企業価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは851百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは147百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは78百万円の収入でした。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は2,364百万円となり、前連結会計年度末より783百万円増加しています。
配当の支払額
今期の配当については、まだ未発表の状況です。過去の配当実績を見ると、同社は配当を実施しておりませんでした。今後の業績の推移や資金需要等を勘案しながら、株主への利益還元の検討が行われると考えられます。
今後の展望
同社は、SIM事業を中心とした安定的な収益基盤を確保しつつ、ローカル4G/5G事業やFPoS事業の成長を目指しています。SIM事業では「日本通信SIM」の商品力を強化してきており、ローカル4G/5G事業やFPoS事業でも着実に成果を上げつつあると評価できます。今後も、これらの新たな収益の柱の成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
日本通信株式会社は、SIM事業を中心に順調に業績を伸ばしています。加えて、ローカル4G/5G事業やFPoS事業の成長も期待されており、同社の中長期的な成長が期待できそうです。今後の配当政策にも注目が集まるでしょう。同社の今後の動向にぜひ注目していきたいと思います。
日本通信株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本通信株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日時点の業績を発表するものです。過去の配当実績はありませんでしたが、今後の業績次第で検討されるかもしれません。同社のSIM事業の成長とともに、ローカル4G/5G事業やFPoS事業の伸びにも期待が高まっています。