今期の日本電信電話株式会社の決算が発表されました。好調な業績と着実な事業拡大の様子が見てとれ、株主の皆さまにもご満足いただける内容となっています。主力事業の好調な展開に加え、戦略的なM&Aにも注力し、さらなる成長を遂げようとしている同社の今後の動向に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 日本電信電話株式会社
証券コード: 4430
決算期: 2023年3月期
日本電信電話株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本電信電話株式会社の決算日は3月31日で、通常の決算発表スケジュールは5月と11月に行われます。今回の四半期決算は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績報告となります。
主な事業
日本電信電話株式会社は、総合ICT事業、地域通信事業、グローバル・ソリューション事業を主な事業内容としています。通信サービスの提供や、システムインテグレーション、クラウド、データセンター事業など、幅広い事業領域をカバーしている総合ICTグループです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は9兆7,169億円と前年同期比で1.5%増加しました。また、営業利益は1兆4,862億円となり、前年同期比で2.3%減少しています。利益率は15.3%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移をみると、売上高は堅調に増加しており、2023年3月期は13兆1,362億円を記録しました。一方で、営業利益も1兆7,177億円と高水準を維持しています。通信事業を中心に安定的に収益を上げていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は27兆2,447億円と、前期末比で19,359億円増加しています。増加の主な要因は、有形固定資産やのれんの増加によるものです。
資産の部
流動資産は7兆2,249億円、非流動資産は20兆19,842億円となっています。現金及び現金同等物は前期末比で15.0%増加し、9,450億円となりました。
負債の部
負債合計は17兆1,241億円と前期末比で11,658億円増加しています。有利子負債は9兆6,657億円と前期末比で14,351億円増加しています。
純資産の部
純資産合計は10兆1,206億円と前期末比で7,700億円増加しました。これにより自己資本比率は33.9%となっています。
ROAとROE
ROAは4.0%、ROEは11.0%となっており、前年同期に比べてROAは上昇、ROEは若干低下しました。資産効率の向上と自己資本の効率的運用により、収益性が改善されています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは1兆4,326億円の収入となり、前年同期比で26.1%増加しました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1兆6,283億円の支出となり、前年同期比で25.6%増加しています。
配当の支払額
当社は、中間配当として1株当たり2.5円の配当を実施しました。前期の年間配当金は1株当たり4円でしたが、今期は増配を行う方針です。株主の皆さまへの利益還元が着実に行われています。
今後の展望
同社は2023年5月に発表した中期経営戦略「New value creation & Sustainability 2027 powered by IOWN」に基づき、新たな価値の提供とサステナブルな社会実現に向けた取り組みを加速させています。5G、IOWN、データ活用など先端技術の活用を通じて、お客様と社会のニーズに応える事業展開を進めていく方針です。
編集部のまとめ
日本電信電話株式会社の決算は、売上高、利益ともに好調な実績となりました。通信事業を中心に安定的に収益を上げており、財務体質も健全であることがわかります。今後も成長分野への投資や先端技術の活用に注力し、更なる飛躍が期待されます。株主還元の充実も評価できる業績報告といえでしょう。
日本電信電話株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本電信電話株式会社の決算日は3月31日で、通常の決算発表は5月と11月に行われます。今回の四半期決算は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績報告でした。また、同社は中間配当として1株当たり2.5円の配当を実施し、通期での増配を予定しています。株主の皆さまへの利益還元が着実に行われています。