ソフトバンク株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比3.8%増加し、4兆5,116億円を記録。また営業利益は7,319億円となり、好調な業績をあげています。世界規模の情報・テクノロジー企業として、様々な事業に取り組む同社の決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: ソフトバンク株式会社
証券コード: E04426
決算期: 3月期
ソフトバンク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ソフトバンク株式会社の決算期は3月期で、1年間の業績を毎年3月末に発表しています。また、四半期ごとの業績も6月30日、9月30日、12月31日に発表されます。
主な事業
ソフトバンク株式会社は、情報・テクノロジー分野を中心に事業を展開する企業です。コンシューマ事業、エンタープライズ事業、ディストリビューション事業、メディア・EC事業、ファイナンス事業の5つのセグメントを有しており、通信事業をはじめ、法人向けソリューション、電子決済サービス、インターネットサービスなど、幅広い事業領域をカバーしています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が4兆5,116億円と前年同期比3.8%増加しました。また、営業利益は7,319億円となり、前年同期比25.5%減少しましたが、依然として高水準の収益性を維持しています。
売上・利益の推移
ソフトバンク株式会社は、2022年3月期には売上高5兆9,120億円、営業利益1兆601億円を達成しており、堅調な業績を収めています。過去3年間の売上高は概ね5兆円台で推移し、営業利益も1兆円前後を維持しています。これまで業績は順調に推移していると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は15兆3,930億円となりました。負債合計は11兆5,479億円、純資産は3兆8,451億円となっています。総資産が大幅に増加しており、財務基盤の強化が進んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が2兆1,949億円、営業債権及びその他の債権が2兆5,943億円、銀行事業の有価証券が4,966億円となっています。これらの資産が大幅に増加しており、全体として資産規模が拡大しています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が6兆4,718億円、銀行事業の預金が1兆6,256億円となっています。負債合計は11兆5,479億円と大きな水準になっています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が2兆3,123億円となっています。これにより、自己資本比率は15.0%を維持しています。
ROAとROE
ソフトバンク株式会社のROA(総資産利益率)は2023年3月期時点で3.6%、ROE(自己資本利益率)は4.7%となっています。ROAは前年度から0.5ポイントほど低下したものの、依然として一定の水準を確保しています。一方でROEは前年度から0.2ポイント低下しましたが、中長期的に5%程度を目指す水準にあるといえます。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが9,894億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが6,958億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,642億円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物の期末残高は2兆1,949億円となり、一定の手元流動性を確保できています。
配当の支払額
ソフトバンク株式会社は、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。2023年12月期の中間配当は1株当たり43円で、年間配当は1株当たり86円となる見込みです。安定的な配当政策を維持しながら、株主還元を行っています。
今後の展望
ソフトバンク株式会社は、通信事業の持続的成長とグループ全体の事業拡大を目指しています。コア事業である通信事業の競争力強化と、メディアやファイナンス、IoT分野などでの新たな成長領域への取り組みを加速させ、企業価値の向上を図っていく方針です。
編集部のまとめ
ソフトバンク株式会社の2023年12月期第3四半期決算は増収減益もしたものの、依然として高い収益性を維持しています。通信事業の基盤強化と新規事業の拡大を両立させ、グループ全体の成長を牽引していきます。株主還元も着実に行っており、今後の更なる躍進が期待されます。
ソフトバンク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ソフトバンク株式会社の決算期は3月期で、年2回の配当(中間配当と期末配当)を行っています。2023年12月期の年間配当は1株当たり86円となる予定です。安定的な配当政策と共に、通信事業の成長とグループ全体の事業拡大により、企業価値向上に取り組んでいきます。