沖縄セルラー電話株式会社の2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算報告書が公開されました。同社は沖縄県を中心に通信事業を展開しており、顧客数の増加や営業収益の増加など、好調な業績を示しています。今回の決算では、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比で8.7%増加するなど、順調な収益性を維持しています。今後も同社の事業展開に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 沖縄セルラー電話株式会社
証券コード: 94360
決算期: 3月期
沖縄セルラー電話株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
沖縄セルラー電話株式会社の決算期は3月31日です。4月1日から翌年3月31日までの1年間を会計期間としており、第3四半期決算は2023年12月31日時点のものになります。
主な事業
沖縄セルラー電話株式会社は、沖縄県を中心に通信事業を展開しています。主力事業は「モバイルサービス」で、auブランド、UQブランド、povoブランドのスマートフォンやフィーチャーフォンの販売・契約管理を行っています。また、「FTTHサービス」にも注力しており、沖縄県内でインターネット接続サービスの提供を行っています。その他にも、「ライフデザインサービス」として、au でんきなどのサービスも展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益が58,436百万円と前年同期比1.0%増加しました。また、営業利益は13,672百万円と4.9%増加し、経常利益は13,664百万円で4.2%増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,577百万円で8.7%増加するなど、順調な収益性を示しています。
売上・利益の推移
沖縄セルラー電話株式会社の売上高と利益の推移をみると、2023年3月期第3四半期までの営業収益は58,436百万円と前年同期比で1.0%増加しています。また、営業利益は13,672百万円で4.9%増加、経常利益は13,664百万円で4.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,577百万円で8.7%増加するなど、好調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表では、資産合計が113,272百万円となっています。前期末比で6,378百万円(5.3%)減少しています。負債合計は17,588百万円で前期末比941百万円(5.1%)減少しており、純資産合計は95,684百万円と前期末比5,437百万円(5.4%)減少しています。
資産の部
資産の部では、売掛金の増加があった一方で、関係会社短期貸付金の減少などにより、全体として資産が減少しています。
負債の部
負債の部では、前受収益の増加がありましたが、未払法人税等の減少などにより、全体として負債が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上がありましたが、配当金の支払いや自己株式の取得及び消却などにより、全体として純資産が減少しています。
ROAとROE
沖縄セルラー電話株式会社のROA(総資産利益率)は、前期末の12.9%から当第3四半期末では12.8%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の13.9%から13.4%へと低下しています。これは、自己資本の減少により財務効率性が低下したことによるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが5,811百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが9,686百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが15,372百万円の支出となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は3,389百万円となっています。
配当の支払額
当第3四半期決算では、2023年6月15日開催の定時株主総会決議に基づき1株当たり45円の配当を実施しました。また、2023年10月30日開催の取締役会決議に基づき1株当たり50円の配当も行っています。これにより、当第3四半期累計期間の配当金総額は4,805百万円となっています。
今後の展望
沖縄セルラー電話株式会社は、今後も沖縄県内を中心に通信事業を強化し、モバイルサービス、FTTHサービス、ライフデザインサービスの3つの事業を伸ばしていく方針です。特に、5G通信サービスの展開やFTTH基盤の拡充に注力していく予定です。また、新たなサービスの開発にも取り組み、更なる事業拡大を目指していきます。
編集部のまとめ
沖縄セルラー電話株式会社は、沖縄県を中心とした通信事業において着実な業績拡大を続けており、今期の決算では売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。とりわけ、モバイルサービスやFTTHサービスの契約数増加が追い風となっています。今後も5G通信やFTTH基盤強化など、積極的な事業展開が期待されます。株主還元面でも、配当の増額が続いており、中長期的な企業価値向上が期待できる銘柄といえるでしょう。
沖縄セルラー電話株式会社の決算日や配当についてまとめました。
沖縄セルラー電話株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日時点のものです。配当については、2023年6月に1株当たり45円、2023年10月に1株当たり50円の配当を実施しており、通期での配当総額は4,805百万円となっています。今後も安定的な配当政策が期待できそうです。