株式会社エムティーアイの決算報告をご紹介します。この企業は今期も好業績を残し、株主還元にも意欲的な姿勢が感じられます。今後も中核事業の拡大と新規事業への投資で、さらなる企業価値向上が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社エムティーアイ
証券コード: E05049
決算期: 2023年9月期
株式会社エムティーアイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エムティーアイの決算期は9月期で、2024年2月14日に第1四半期決算を発表しました。年2回の決算発表を行い、第2四半期(6月期)と本決算(9月期)の決算を公表しています。
主な事業
株式会社エムティーアイは、デジタルコンテンツ配信事業を中核としつつ、近年ではヘルスケア事業や学校DX事業にも力を入れています。BtoC型の月額課金サービスやBtoB型のソリューション提供など、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は6,625百万円と前年同期比で6.6%の減収となりましたが、売上総利益は4,836百万円と6.2%の増益となりました。また営業利益は435百万円と黒字に転換し、経常利益も792百万円と大幅な増益となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は630百万円と、前年同期の590百万円の損失から大幅な改善となりました。
売上・利益の推移
同社の売上高は近年堅調に推移しており、2023年9月期の通期売上高は26,798百万円となりました。一方で、利益面では前期に赤字計上がありましたが、今期第1四半期は大幅な増益となりました。これは、コスト削減と新規事業の収益改善が寄与したものと思われます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は安定しており、総資産は27,937百万円、純資産は17,621百万円となっています。自己資本比率も49.9%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は17,375百万円と前期末比1,565百万円減少しましたが、これは主に現金及び預金の減少によるものです。一方、固定資産は10,562百万円と347百万円増加しており、投資有価証券の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は6,221百万円と1,109百万円減少し、固定負債は4,094百万円と146百万円減少しました。これらは主に借入金の返済によるものです。
純資産の部
純資産は17,621百万円と37百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社エムティーアイのROA(総資産利益率)は直近では2.3%となっています。一方でROE(自己資本利益率)は3.6%と低水準となっています。これは前期の赤字計上の影響が残っているものの、今期第1四半期の大幅増益により、今後は改善傾向が期待できそうです。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは安定しています。営業活動によるキャッシュフローはプラスを維持しており、投資活動によるキャッシュフローについては新規事業への投資によりマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュフローは、借入金の返済などによりマイナスとなっています。
配当の支払額
株式会社エムティーアイは、年2回の配当を行っています。第1四半期決算では1株当たり8円の期末配当を実施しました。株主還元にも注力しており、今後も安定した配当の継続が期待できます。
今後の展望
株式会社エムティーアイは、ヘルスケア事業や学校DX事業の強化に積極的に取り組んでおり、収益力の向上が見込まれます。また、既存のコンテンツ事業の収益も安定しているため、中長期的な企業価値の向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社エムティーアイは、安定的な収益基盤を持ちつつ、ヘルスケアや学校DX事業など将来の成長分野にも力を入れており、今後の業績拡大が期待できる企業です。直近の決算では大幅な増益を実現し、株主還元も厚めとなっているため、同社の株式は魅力的な投資対象といえるでしょう。
株式会社エムティーアイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エムティーアイの決算日は9月期で、年2回の決算発表を行っています。配当については1株当たり年8円を実施しており、株主還元にも意欲的な姿勢が窺えます。今後も安定した企業業績と株主還元の継続が期待できる企業だと言えるでしょう。