株式会社ベルパークの決算報告をご紹介します。この企業は携帯電話等の情報通信機器の販売を主な事業とする上場企業で、全国にキャリアショップを展開しています。今回の決算では、新規契約の増加により売上高が前年同期比5.6%減の30,590百万円となりました。一方で営業利益は1,841百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,405百万円と増加しています。この背景には、通信事業者の店舗統廃合に対応した効率的な店舗運営や、新規顧客獲得、サービス提案型営業の強化などに取り組んだ結果、売上総利益が増加したことがあります。
企業情報
企業名: 株式会社ベルパーク
証券コード: E03342
決算期: 2024年12月期
株式会社ベルパークの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ベルパークの決算期は12月期で、今回の決算は2024年3月期第1四半期の業績報告です。毎年3月に定時株主総会を開催し、最新の決算情報を公表しています。
主な事業
株式会社ベルパークは、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末などの情報通信機器の販売を主な事業としています。全国にキャリアショップを展開し、個人・法人のお客様に携帯電話の新規契約やMNP(番号ポータビリティー)、端末のご購入や修理などのサービスを提供しています。また、法人向けにはキッティング業務の代行などのソリューションサービスも展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高30,590百万円、営業利益1,841百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,405百万円となりました。売上高は前年同期比5.6%減少しましたが、売上総利益率は前年同期比0.6ポイント改善し23.5%となっています。これは、ストック収入の増加などにより収益性が向上したことが要因です。
売上・利益の推移
株式会社ベルパークの直近3年間の業績推移を見ると、売上高は2023年12月期に115,485百万円と過去最高を記録しました。一方、営業利益と純利益も近年順調に増加しており、企業の収益力が高まってきていることがわかります。今後も売上高の増加と収益性の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ベルパークの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は50,271百万円となっています。前期末比で2,736百万円の増加となっています。これは、売掛金が3,870百万円増加したことが主な要因です。一方、負債合計は17,356百万円で、前期末比1,745百万円の増加となっています。これは主に買掛金や未払法人税等が増加したためです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18,750百万円、売掛金が16,606百万円となっています。また、棚卸資産は6,813百万円と前期末から343百万円減少しました。
負債の部
負債の部では、買掛金が11,257百万円、未払法人税等が857百万円となっています。また、賞与引当金が1,046百万円と前期末から467百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が32,881百万円となっています。これは主に、利益剰余金が30,472百万円と前期末から991百万円増加したことによるものです。自己資本比率は65.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ベルパークのROA(総資産利益率)は過去3年間で5.0%前後で推移しています。一方、ROE(自己資本利益率)は直近3年で18.2%前後となっており、高い収益性を示しています。これは、売上総利益率の向上や経費の効率化が奏功した結果と言えます。今後も収益力の維持・向上が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社ベルパークのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは安定的に黒字を確保しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資等に使われ、マイナスとなっている状況です。この結果、財務活動によるキャッシュ・フローがプラスとなり、現金及び預金残高は安定的に推移しています。今後も事業拡大に向けた投資を続けつつ、強固な財務基盤を維持できるものと期待されます。
配当の支払額
株式会社ベルパークは、2024年3月期の1株当たり年間配当金は21.50円と前期比1.00円増配となりました。配当性向は29.5%と株主還元に積極的な企業姿勢がうかがえます。今後も安定した配当の継続が期待できる企業です。
今後の展望
今後の展望としては、店舗運営の効率化や新規顧客の開拓、付加価値の高いサービスの提供などに取り組み、収益性の向上を目指していくことが重要です。また、法人ソリューションビジネスの拡大も成長の柱の一つとなるでしょう。さらに、M&Aや新規事業への投資などにより、中長期的な企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ベルパークは、携帯電話等情報通信機器の販売を主要事業とする上場企業です。今回の決算では、新型コロナの影響が和らぐ中で、新規契約の増加や収益性の改善により増益となりました。今後も店舗効率化やソリューション事業の拡大などに注力し、安定した収益base の構築を目指していくと考えられます。また、株主還元面でも積極的な姿勢が評価できる企業です。
株式会社ベルパークの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ベルパークの決算期は12月期で、3月に定時株主総会を開催し、最新の決算情報を公表しています。同社は、2024年3月期の1株当たり年間配当金を21.50円と前期比1.00円増配し、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。今後も安定した収益基盤の構築と株主への利益還元が期待される企業といえるでしょう。