九州電力株式会社の最新の四半期決算報告書が公表されました。同社は九州地方を中心に電力供給事業を展開している企業で、今回の決算では堅調な業績を収めたことがわかりました。
企業情報
企業名: 九州電力株式会社
証券コード: E04506
決算期: 2024年3月期
九州電力株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
九州電力株式会社の決算日は3月31日です。決算期は4月1日から翌年3月31日までの1年間で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日に行われます。
主な事業
九州電力株式会社は、発電事業、送配電事業、海外事業、エネルギーサービス事業、ICTサービス事業、都市開発事業を展開しています。国内電気事業が中心で、発電と送配電を行うほか、再生可能エネルギーの開発や海外事業、エネルギー関連のサービスなど、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1兆5,833億円、経常利益が2,505億円と好調でした。燃料価格の下落による燃料費の減少や卸電力市場価格の低下などが主な要因です。利益率も経常利益率が15.8%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2022年度2兆2,213億円、2021年度1兆8,056億円、2020年度1兆6,857億円と年々増加傾向にあります。また、経常利益も2022年度△866億円、2021年度291億円、2020年度359億円と、足元では大幅な改善が見られます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の連結貸借対照表では、資産合計5兆7,119億円、負債合計4兆7,811億円、純資産合計9,307億円となっています。前期末から資産は1,082億円増加し、負債は2,052億円減少、純資産は3,135億円増加しています。
資産の部
資産の部では、固定資産が4兆7,419億円と全体の8割を占めています。発電設備などの電気事業固定資産が主な内訳です。流動資産は9,490億円で、現金及び預金が3,740億円と大きな割合を占めています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が3兆8,453億円と大宗を占めています。また、その他の主な負債として、支払手形及び買掛金951億円、未払税金516億円などがあります。
純資産の部
純資産の部は9,307億円で、自己資本比率は15.7%となっています。これは前期末から5.3ポイント上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
ROAは当第3四半期で5.8%と良好な水準を維持しています。一方、ROEは32.4%と高い数値を示しており、株主価値の向上に貢献していることがわかります。これは、重要な経営指標の改善が進んでいることを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが3,775億円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローが2,377億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが973億円の支出となっています。手元流動性は充実しており、安定した経営基盤が確保されていると言えます。
配当の支払額
当第3四半期では配当の支払は行われていません。過去の実績では、普通株式の年間配当金は20円、Ａ種優先株式の年間配当金は1,050,000円でした。今期も株主還元を検討していくと考えられます。
今後の展望
九州電力は、燃料価格高騰の影響を抑えるため、原子力発電の最大限の活用や再生可能エネルギーの拡大、さらにコストダウンにも取り組む方針です。また、電気事業以外にもガス事業やICTサービス、都市開発事業など、収益の多角化にも注力していきます。今後も安定した経営基盤の下、持続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
九州電力株式会社の最新の決算は、収益性の改善と財務基盤の強化が進んでおり、堅調な業績が確認できました。原子力発電所の稼働増加や燃料価格下落によりコスト削減が進み、経常利益が大幅に増加しています。また、資産や負債の状況からも健全な財務体質が確認できます。今後は、再生可能エネルギーの拡大や新規事業展開にも注力し、更なる成長を目指していくものと期待されます。
九州電力株式会社の決算日や配当についてまとめました。
九州電力株式会社の決算日は3月31日で、決算期は4月1日から翌年3月31日までの1年間です。過去の実績では、普通株式の年間配当金は20円、Ａ種優先株式の年間配当金は1,050,000円でした。当第3四半期では配当の支払いはありませんでしたが、今期も株主還元を検討していくと考えられます。
