電源開発株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が公表されました!電力事業の大手企業である電源開発株式会社は、この度の決算で売上高が前年同期比で31.4%減少するも、経常利益は46.4%減少と減益ながら、しっかりと黒字を確保しています。
この記事では、電源開発株式会社の決算内容や今後の展望について、分かりやすく解説していきます。
企業情報
企業名: 電源開発株式会社
証券コード: 4510
決算期: 3月期
電源開発株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
電源開発株式会社の決算期は3月期です。
具体的な決算スケジュールは、第1四半期は6月末、第2四半期は9月末、第3四半期は12月末、そして本決算は翌年の6月下旬となっています。
主な事業
電源開発株式会社は、水力、火力、風力などの発電所を保有し、発電事業を営むのが主な事業です。
また、卸電力取引市場から調達した電力の販売事業や、子会社の送電設備を活用した送電事業なども手掛けています。
さらに、電気事業を補完する電力周辺関連事業や海外における発電事業、石炭販売事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
電源開発株式会社の2023年12月期第3四半期累計の業績は、売上高が9,608億円と前年同期比で31.4%減少しました。
一方、経常利益は848億円と46.4%減益となりました。
利益率は、経常利益率が8.7%となっています。
売上・利益の推移
電源開発株式会社の過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、
2022年3月期は売上高1兆8,419億円、経常利益2,261億円、
2023年3月期は売上高1兆8,419億円、経常利益2,261億円、
そして今期の2023年12月期第3四半期累計では、売上高が9,608億円、経常利益が848億円となっています。
売上高は減少傾向にあるものの、経常利益はおおむね良好な水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
電源開発株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は3兆4,627億円で、前期末から1,000億円増加しています。
その主な内訳は、固定資産が2兆8,788億円、流動資産が6,743億円となっています。
負債の部
負債総額は2兆1,521億円で、前期末から178億円減少しています。
このうち、有利子負債は1兆8,784億円となっています。
純資産の部
純資産は1兆3,105億円で、前期末から1,178億円増加しました。
この結果、自己資本比率は34.4%となりました。
ROAとROE
電源開発株式会社のROA(総資産利益率)は、第3四半期時点で2.4%となっています。
一方で、ROE(自己資本利益率)は5.7%となっています。
ROAは減少傾向にあるものの、ROEは安定的に推移しているため、財務健全性は高いと言えるでしょう。
キャッシュフロー
電源開発株式会社のキャッシュフローについては、第3四半期累計の数値が開示されていませんでした。
ただし、過去の実績から見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが好調で、財務基盤は健全であると考えられます。
配当の支払額
電源開発株式会社の2023年度の配当金は、
中間配当が1株当たり45円、期末配当が1株当たり50円の合計95円を予定しています。
前期比で10円増配となっており、株主還元に積極的な姿勢が窺えます。
今後の展望
電源開発株式会社は、再生可能エネルギーの導入拡大や、海外事業の拡大に注力していく方針です。
国内外の発電設備の増強や、バリューチェーンの拡大により、更なる収益の拡大を目指していくことが期待されます。
また、経営の効率化や財務の健全性維持にも努め、株主還元の充実にも取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
電源開発株式会社は、国内外における発電事業と、それをサポートする周辺事業を展開する総合エネルギー企業です。
今期は火力発電所の利用率低下などから減収減益となりましたが、経常利益は850億円超と健闘しています。
今後は再生可能エネルギー分野や海外事業の拡大に注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
電源開発株式会社の決算日や配当についてまとめました。
電源開発株式会社は3月期決算を行っており、今期の配当金は中間配当が1株45円、期末配当が1株50円の合計95円を予定しています。
過去から安定した配当を実施しており、今後も積極的な株主還元に期待できる企業といえるでしょう。