北陸瓦斯株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。同社は新潟県を中心に北陸地方でガス事業を営む企業で、今期も厳しい事業環境の中でも健闘しています。
企業情報
企業名: 北陸瓦斯株式会社
証券コード: E04519
決算期: 3月期
北陸瓦斯株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北陸瓦斯株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。普通の年間決算は3月31日が基準日となっています。
主な事業
北陸瓦斯株式会社の主な事業は都市ガス事業で、新潟県を中心に北陸地域でガスの製造・供給を行っています。また、LPG事業、ガス設備の保全・設計施工事業、住宅設備機器の販売施工事業、土木・管工事事業、太陽光発電事業などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高が411億67百万円、経常損失が11億13百万円となりました。前年同期と比べ、売上高は減少したものの原料費の減少で経常損失は縮小しています。利益率は厳しい水準にありますが、徐々に改善傾向にあります。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は、2022年3月期が696億34百万円、2023年3月期が696億34百万円と横ばいで推移しています。一方、経常利益は2022年3月期が9億83百万円の黒字から、2023年3月期は12億98百万円の赤字となり、足元では厳しい状況となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表は、資産が625億42百万円、負債が126億7百万円、純資産が499億34百万円となっています。前期末と比べ、資産と純資産が減少しています。
資産の部
資産の部では、売掛金残高の減少や有形固定資産の減少などにより、全体として11億6百万円減少しました。流動資産は流動比率が良好な水準を維持しているものの、固定資産の減価償却に伴い固定資産が減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金の増加があったものの、買掛金残高の減少などにより、全体としては99百万円の増加に留まっています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いにより、前期末比12億6百万円減少し499億34百万円となっています。自己資本比率は74.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは直近の3年間で4%前後で推移しており、企業の収益性を示す指標としては良好な水準と言えます。一方、ROEは2022年3月期の1.9%から2023年3月期は-1.8%と低下しています。この要因は四半期純損失の計上と自己資本の減少が主な原因と考えられます。今後は経常利益の改善とともに、ROEの向上も課題となっているといえます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュフロー計算書は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前期と比べて改善しつつあります。また、設備投資にかかる投資活動によるキャッシュ・フローは減少傾向にあるため、全体としてキャッシュ・フローの改善が期待できるでしょう。
配当の支払額
北陸瓦斯株式会社は、年間配当金を80円で安定的に実施してきました。2023年3月期においても中間配当80円、期末配当80円の合計年間配当金は160円を維持しています。株主還元に一定の配慮がなされていると評価できるでしょう。
今後の展望
北陸瓦斯株式会社は、ガス事業を中心に各事業分野で堅調な業績を残してきましたが、原料費の高騰などによる厳しい経営環境が続いています。ただし、原料価格の動向により利益率の改善が期待できるほか、太陽光発電事業など新規事業の伸長も見込まれています。今後の業績回復に期待がかかっています。
編集部のまとめ
北陸瓦斯株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が減少したものの、原料費の抑制により前年同期比で損失が縮小しています。財務状況も健全で、自己資本比率も74.7%と高水準を維持しています。今後は、ガス需要の回復や太陽光発電事業の伸長などにより、収益性の改善が期待されます。また、安定的な配当継続にも注目が集まっています。今後の業績推移に期待が高まっています。
北陸瓦斯株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北陸瓦斯株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。配当金は年間160円(中間80円、期末80円)で安定的に推移しており、株主還元に配慮している企業といえます。今後の業績回復と新規事業の伸長に期待が寄せられています。