株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスの2023年10月期第1四半期の決算報告書が公開されました。売上高4,900百万円、営業利益3,353百万円と堅調な業績を上げていることが分かります。同社は中小企業のＭ＆Ａを支援するビジネスモデルを展開しており、経営者の高齢化や後継者不在企業の増加という市場環境に合わせて事業を拡大しています。
企業情報
企業名: 株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングス
証券コード: E37733
決算期: 2023年10月期
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスは12月31日を第1四半期の決算日としており、2024年2月13日までに第1四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスは、中小企業のＭ＆Ａ仲介事業を主力としています。Ｍ＆Ａ仲介のほかに、コンサルティング事業や資産運用コンサルティング事業も手がけています。これらの事業を通して、経営者の高齢化や後継者不在といった中小企業が直面する課題に対して、Ｍ＆Ａによる事業承継の支援を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は売上高4,900百万円、営業利益3,353百万円と大変好調です。特にＭ＆Ａ仲介事業の売上が4,892百万円と全体の大部分を占めており、営業利益率は68.4%と非常に高い水準になっています。この高い収益性はＭ＆Ａ仲介事業の強みを示しています。
売上・利益の推移
前期の2022年10月期の通期決算では、売上高8,642百万円、営業利益4,484百万円と好調な業績を収めています。このように、Ｍ＆Ａ仲介事業を中心に堅調な売上と高い収益性を維持しており、中小企業のＭ＆Ａニーズの高まりを捉えた事業展開が功を奏していると言えます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表では資産合計10,306百万円、負債合計2,465百万円、純資産7,840百万円となっています。資産は主に現金・預金や売掛金の増加により前期末比1,978百万円増加しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が9,164百万円と大幅に増加しており、手元流動性が高い状態にあります。一方で売掛金も233百万円と前期末から90百万円増加しており、売上の伸びを反映しています。
負債の部
負債の部では未払法人税等が1,180百万円と前期末から392百万円減少しました。また、その他に含まれる預り金も204百万円減少するなど、概して負債は圧縮されています。
純資産の部
純資産の部は7,840百万円と前期末から2,240百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益が2,175百万円計上されたことによるものです。自己資本比率も76.1%と高い水準を保っています。
ROAとROE
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスのROAは前期の45.89%から当第1四半期は41.29%に若干低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。ROEも前期の67.2%から76.1%に上昇しており、高い収益性と資本効率性を示しています。これはＭ＆Ａ仲介事業の高い利益率が続いていることが要因です。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローについては四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明ですが、現金及び預金が前期末比1,733百万円増加しており、営業活動によるキャッシュ・インフローが大きかったと推測されます。今後の設備投資や事業投資、配当などを見据えた健全なキャッシュマネジメントが期待されます。
配当の支払額
当第1四半期においては配当はされていません。過去の実績から見ると、同社は株主還元を重視しており、業績に応じて適切な配当を行っていくものと考えられます。今後の業績と配当政策には注目が集まりそうです。
今後の展望
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスは、中小企業のＭ＆Ａニーズの高まりを捉えて着実に事業を拡大してきました。ＡＩマッチングアルゴリズムの精度向上やＤⅩ化による業務効率化に取り組むことで、さらなる成長が期待できます。また、新規事業としてコンサルティング事業の立ち上げも行っており、Ｍ＆Ａ仲介事業以外の収益源の拡大にも注力しています。引き続き中小企業のＭ＆Ａニーズに的確に応えていくことで、同社の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスは、中小企業のＭ＆Ａ支援を中心に事業を展開しており、当第1四半期も大変好調な業績を収めました。売上高4,900百万円、営業利益3,353百万円と高い収益性を示しています。 資産、負債、純資産の各項目も健全に推移しており、同社の事業モデルの強みが表れています。今後も中小企業のＭ＆Ａニーズの高まりを的確に捉え、安定した成長が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Ｍ＆Ａ総研ホールディングスは12月31日を第1四半期の決算日としており、2024年2月13日までに決算報告書を提出しています。当第1四半期では配当は行われていませんが、過去の実績から同社は適切な株主還元を行っていると考えられます。今後の業績と配当政策に注目が集まります。
