[株式会社マイクロアドは、デジタルマーケティングの先駆け企業として注目を集めています。この度の四半期決算では、売上高や利益が前年同期比で減少しているものの、堅調な事業展開を続けていることが分かりました。今後も、データプラットフォームの強化や新サービスの展開などにより、さらなる成長が期待されます。]
企業情報
企業名: 株式会社マイクロアド
証券コード: E37742
決算期: 2024年9月期
株式会社マイクロアドの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社マイクロアドは、9月30日を決算日として、年1回の決算を行っています。具体的には、4月1日から翌年3月31日までの1年間を第18期として決算を行い、四半期毎に四半期報告書の提出を行っています。
主な事業
株式会社マイクロアドは、デジタルマーケティング分野におけるデータプラットフォーム事業を中心に展開しています。主力サービスとしては、企業のマーケティング活動を支援する「UNIVERSE」や、デジタルサイネージを活用したサービス「MONOLITHS」、さらに広告代理店業務を行う「コンサルティングサービス」などが挙げられます。これらの事業を通じ、企業のデジタルマーケティング支援とデータ活用を推進しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間における売上高は7,086百万円、営業利益は411百万円となりました。前年同期比では売上高が1.4%減少、営業利益が41.9%減少しているものの、依然として収益性の高い事業展開を継続しています。特にデータプラットフォームサービスの「UNIVERSE」が好調に推移し、売上高と利益の柱となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2023年9月期に12,868百万円、2024年9月期第2四半期は7,086百万円となっており、徐々に拡大傾向にあります。一方、利益面では2023年9月期の経常利益が708百万円、2024年9月期第2四半期では418百万円と変動がありますが、概して高い収益性を維持しています。今後はさらなる成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マイクロアドの2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見てみると、全体の資産規模が8,030百万円と大きくなっています。特に流動資産が5,570百万円と半分以上を占めており、現金や売掛金などの運転資金が十分に確保されている様子がうかがえます。一方、負債は3,972百万円で、自己資本比率は42.7%と、財務体質も健全に推移していることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,784百万円、受取手形及び売掛金が2,108百万円となっています。これらの流動資産が中心を占めており、企業の成長に伴って着実に資産が積み上がっている様子が見てとれます。また、無形固定資産では732百万円を計上しており、データプラットフォームなどの無形資産への投資も積極的に行われています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,511百万円、短期借入金が1,680百万円となっています。これらの運転資金に関連する短期負債が中心で、長期の借入金などは少ないことから、比較的安定した財務体質といえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が662百万円となっており、着実に内部留保が積み上がっていることがわかります。また、自己資本比率は42.7%と健全な水準を維持しています。株主資本の蓄積と財務の健全性が確保されていると言えるでしょう。
ROAとROE
株式会社マイクロアドのROA(総資産利益率)は、2023年9月期が10.3%、2024年9月期第2四半期が5.2%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は、2023年9月期が19.0%、2024年9月期第2四半期が11.6%となっています。いずれも高水準で推移しており、企業の収益性と資本効率性が高いことがうかがえます。今後も事業の成長と適切な財務運営により、ROA、ROEの維持・向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが113百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが828百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが496百万円の収入となっています。投資活動の支出が大きかったものの、営業活動の収支と借入金増加で全体としてキャッシュポジションを維持できています。今後の成長投資にも十分な資金を有していると考えられます。
配当の支払額
株式会社マイクロアドは、株主還元の一環として配当を実施していますが、当第2四半期連結累計期間においては配当の支払いはありませんでした。この点は今後の業績動向を見守る必要がありますが、財務体質が健全であることから、株主への利益還元にも期待が高まっています。
今後の展望
株式会社マイクロアドは、今後もデータプラットフォーム事業を中核に据え、企業のデジタルマーケティング支援に注力していく方針です。特に主力のUNIVERSEサービスの強化やグローバル展開、新サービスの投入などに取り組み、事業の拡大と収益力の向上を目指していきます。また、企業買収や提携などによる事業基盤の拡充も行っていく予定です。今後の業績推移に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社マイクロアドは、デジタルマーケティング分野のリーディング企業として着実に成長を遂げています。当第2四半期の業績では、売上高や利益が前年同期比で減少したものの、依然として高い収益性を維持しており、今後の更なる飛躍が期待されます。特に主力のUNIVERSEサービスが好調に推移するなど、データプラットフォーム事業を中心に積極的な事業展開を進めています。財務面でも健全性が高く、株主還元にも期待がかかっています。今後の同社の動向に注目が集まるでしょう。
株式会社マイクロアドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マイクロアドの決算日は9月30日で、年1回の決算を行っています。また、当第2四半期連結累計期間においては配当は行われていませんが、今後の業績動向次第では、株主還元の拡充も期待できるかもしれません。同社の事業展開とともに、株主還元政策にも注目していく必要がありそうです。
