株式会社グラッドキューブの2024年第1四半期決算報告書が発表されました。大阪に本社を置く同社は、マーケティングソリューションやスポーツメディアなどの事業を展開する注目の企業です。今期の売上高は前年同期比9.5%増の4億3,152万円となりました。一方で、経常損失は2,103万円と赤字となりましたが、経営効率化に向けた取り組みが進んでおり、今後の業績改善に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社グラッドキューブ
証券コード: E37979
決算期: 12月決算
株式会社グラッドキューブの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社グラッドキューブの決算日は12月31日で、四半期決算は1月、4月、7月、10月の15日に発表されます。この度発表された決算は、2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算となります。
主な事業
株式会社グラッドキューブは、マーケティングDX事業とスポーツメディア「SPAIA」を中心としたテクノロジー事業の2つの事業を展開しています。マーケティングDX事業では、ウェブサイト制作やオンライン広告配信などのソリューションを提供し、テクノロジー事業ではSPAIAを通じてスポーツデータ配信やAI開発などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は4億3,152万円と前年同期比9.5%増加しました。一方で、経常損失は2,103万円と赤字となりました。これは、新たなプロダクト開発やAI領域の研究開発に積極的に取り組んだことで先行投資が増加したためです。今後は、収益力の強化と業務効率化に努め、黒字化を目指していきます。
売上・利益の推移
同社は過去3年間、着実な売上高の増加を続けてきました。2023年12月期の売上高は36億9,890万円と、2022年12月期から5.4%増加しました。一方で、利益面では2024年第1四半期に経常損失を計上するなど、収益性の改善が課題となっています。今後は、事業の選択と集中により、収益性の向上を図っていく方針です。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年3月末時点の総資産は31億1,933万円で、前事業年度末から1億519万円減少しています。これは主に、現金及び預金の減少や売掛金の減少によるものです。また、負債合計は17億6,029万円で、前事業年度末から8,614万円減少しています。純資産は13億5,904万円となり、自己資本比率は42.7%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16億4,237万円、売掛金及び契約資産が5億4,954万円となっています。また、無形固定資産のソフトウェアやのれんなども保有しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が4億8,836万円、1年内返済予定の長期借入金が2億1,617万円となっています。社債や長期借入金も保有しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3億7,066万円、利益剰余金が6億2,743万円となっています。自己資本比率は42.7%と、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は、2023年12月期が2.3%、今期第1四半期は-0.6%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は2023年12月期が5.4%、今期第1四半期は-1.4%となっており、収益性の改善が課題となっています。今後は、事業の選択と集中により収益力を高め、ROA、ROEの改善につなげていく必要があります。
キャッシュフロー
同社の2024年第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが-8,524万円の支出超、投資活動によるキャッシュ・フローが-1,692万円の支出超、財務活動によるキャッシュ・フローが-86,352万円の支出超となりました。これは主に、借入金の返済や設備投資などによるものです。今後は、キャッシュ・フローの改善が重要な経営課題となります。
配当の支払額
株式会社グラッドキューブは、現在のところ配当を実施していません。今期第1四半期も無配となっており、内部留保の活用による事業投資に注力していく方針です。今後の収益力改善に合わせて、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
株式会社グラッドキューブは、マーケティングDX事業とテクノロジー事業の両輪で事業領域を拡大していく方針です。具体的には、生成AIの活用によるプロダクト開発の強化、スポーツメディア「SPAIA」の機能拡充、動画制作体制の増強など、デジタル技術を活用したソリューションの提供に注力していきます。これらの取り組みにより、収益力の向上と持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社グラッドキューブは、インターネット広告市場とDX市場の成長に伴い、好調な業績推移を続けてきました。しかし、今期第1四半期は先行投資の影響から一時的に赤字となっています。今後は、AI技術の活用やスポーツメディア事業の強化など、デジタルサービスの競争力強化に注力し、収益性の改善を図っていく方針です。株主還元策の検討など、さらなる企業価値向上に期待が高まります。
株式会社グラッドキューブの決算日や配当についてまとめました。
株式会社グラッドキューブの決算日は12月31日で、四半期決算は1月、4月、7月、10月の15日に発表されます。また、同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の収益力向上に合わせて、株主還元策の導入が期待されます。