ビジネスコーチ株式会社の決算報告を分析しました。同社は、人材開発事業やサステナビリティ・トランスフォーメーション(SXi)事業を展開する企業で、前々期と比較して売上高が大きく増加しています。特に人材開発事業が好調で、コーポレートコーチング本部やエグゼクティブコーチ本部が順調に推移しています。さらに、SXi事業においてもITサービス事業が好調で、全体的に業績は堅調に推移しているといえるでしょう。
企業情報
企業名: ビジネスコーチ株式会社
証券コード: E37957
決算期: 2024年9月期
ビジネスコーチ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ビジネスコーチ株式会社の決算期は2024年9月期で、四半期決算を行っています。具体的な決算日は、第1四半期が2023年12月期、第2四半期が2024年3月期、第3四半期が2024年6月期、本決算が2024年9月期となります。
主な事業
ビジネスコーチ株式会社は、人材開発事業とサステナビリティ・トランスフォーメーション(SXi)事業の2つの柱で事業を展開しています。人材開発事業では、企業のビジネスパーソンの能力開発やコーチング、組織開発などのサービスを提供しています。一方のSXi事業では、企業のDX化推進やコスト削減コンサルティング、ITサービスなどを手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が804,896千円、セグメント利益が29,677千円と好調に推移しています。特に人材開発事業の利益率が17.8%と高水準で推移しており、同事業が同社の収益の柱となっていることが分かります。一方のSXi事業は立ち上がり期ということもあり、セグメント損失が40,266千円となっています。
売上・利益の推移
同社は前期から連結決算を行うようになったため、前年同期比の比較はできませんが、第2四半期連結累計期間の売上高は804,896千円、営業利益は29,677千円と大幅な増収増益となりました。特に人材開発事業の売上高が657,330千円と好調で、同事業の利益率が高いことから同社の収益の柱となっています。一方でSXi事業は立ち上がり期ということもあり、営業損失を計上しているものの、今後の成長が期待できる事業と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ビジネスコーチ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が1,335,261千円と前連結会計年度末から大きく増加しています。これは主に株式会社購買Designの連結子会社化に伴い、のれんや顧客関連資産が計上されたことによるものです。一方、純資産は798,188千円となっており、自己資本比率は59.8%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が499,908千円、売掛金及び契約資産が177,701千円となっています。また、株式会社購買Designの連結子会社化に伴い、のれんが88,732千円、顧客関連資産が266,000千円計上されています。
負債の部
負債の部では、買掛金が29,166千円、1年内返済予定の長期借入金が39,646千円、未払法人税等が33,588千円となっています。また、役員退職慰労引当金が85,726千円計上されています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が208,205千円、利益剰余金が279,842千円となっています。また、非支配株主持分が144,408千円と計上されています。
ROAとROE
ビジネスコーチ株式会社のROAは2.2%、ROEは4.0%となっています。前連結会計年度と比較してROAは0.8ポイント、ROEは2.9ポイントそれぞれ改善しています。これは主に売上高と営業利益の増加によるものです。今後は、SXi事業の収益性を高めることで、更なるROAとROEの改善が期待できます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが139,916千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが134,417千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが66,700千円の支出となりました。現金及び現金同等物の期末残高は460,066千円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローが黒字となっており、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間における配当金の支払額は54,812千円となっています。1株当たり配当金は50円です。株主還元に積極的に取り組んでいることが分かります。
今後の展望
ビジネスコーチ株式会社は、人材開発事業とSXi事業の2つの柱で事業を展開しています。人材開発事業はこれまで順調に推移しており、今後もその成長が期待できます。一方のSXi事業は立ち上がり期にあるものの、企業のDX化や間接材のコスト削減需要の高まりから、今後の成長が期待されます。今後は2つの事業セグメントのシナジーを発揮し、更なる業績拡大を目指していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
ビジネスコーチ株式会社は、人材開発事業とSXi事業の2本柱で事業を展開しており、この第2四半期連結累計期間では大幅な増収増益を達成しました。特に人材開発事業が好調で、同事業の利益率が高水準で推移しています。一方のSXi事業は立ち上がり期にあるものの、今後の成長が期待されます。同社は健全な財務体質を維持しつつ、株主還元にも積極的に取り組んでおり、今後の更なる飛躍が期待できる企業だと言えるでしょう。
ビジネスコーチ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビジネスコーチ株式会社の決算期は2024年9月期で、第2四半期の決算日は2024年3月31日です。また、当期の1株当たり配当金は50円と、株主還元に積極的に取り組んでいることが分かります。今後も安定した収益基盤を築きながら、株主還元の充実にも尽力していくことが期待されます。