株式会社FCEの最新決算報告を確認しました。同社は、DX推進事業と教育研修事業を主力セグメントとしており、2023年12月期第1四半期は顧客企業の生産性向上ニーズが高まり、好業績を上げることができました。
企業情報
企業名: 株式会社FCE
証券コード: E38007
決算期: 9月30日
株式会社FCEの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社FCEは9月30日を決算日としており、2023年12月期第1四半期の決算を2024年2月13日に発表しています。
主な事業
株式会社FCEの主力事業は、DX推進事業と教育研修事業です。DX推進事業では、企業のDX化を支援するRPAソフトウェアの開発・販売を行っています。教育研修事業ではクラウド型オンボーディングサポートサービスを提供し、企業の人材育成に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高1,039百万円、営業利益172百万円、経常利益174百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益111百万円と好調に推移しました。この結果、同期の営業利益率は16.5%、経常利益率は16.8%を記録しています。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は11.9%増加、営業利益は44.0%増加、経常利益は71.6%増加、純利益は73.2%増加と、全ての項目で大幅な伸びを示しています。同社の事業モデルの有効性が明確に現れた四半期となりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第1四半期末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が3,008百万円、負債合計が1,195百万円、純資産合計が1,812百万円となっています。
資産の部
流動資産が2,579百万円と前期末比で303百万円減少しています。この主な要因は、現金及び預金が308百万円減少したことです。一方、固定資産は429百万円と前期末比で13百万円増加しています。
負債の部
流動負債は843百万円と前期末比で392百万円減少しています。この主な要因は、賞与引当金が180百万円、未払法人税等が91百万円減少したことです。固定負債は352百万円と前期末比で4百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は1,812百万円と前期末比で107百万円増加しています。これは主に利益剰余金が111百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期比で0.83ポイント上昇し、3.71%となりました。これは売上高及び利益が増加したことが主な要因です。一方、ROE(自己資本利益率)は6.15ポイント上昇し、6.21%となっています。こちらも増収増益が寄与したものと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは172百万円の収入となり、前年同期に比べ49百万円増加しています。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは16百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは464百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は2,235百万円となっています。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間における配当支払額はありませんでした。株主還元については、中長期的な視点から検討を続けていくものと考えられます。
今後の展望
株式会社FCEは、2023年5月に発表した中期経営計画において、2024年9月期の売上高4,464百万円、経常利益700百万円(経常利益率15.7%)を目標としています。この目標達成に向けて、DX推進事業では「RPA Robo-Pat DX」の導入企業数拡大、教育研修事業では「Smart Boarding」の導入企業数拡大に取り組んでいきます。今後も着実な事業成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社FCEは、DX推進事業と教育研修事業を柱に好調な業績を収めています。2023年12月期第1四半期は、売上高、利益ともに大幅な増加となり、中期経営計画の達成に向けて順調なスタートを切ったと言えます。今後も同社の事業展開と業績動向に注目していきたいと思います。
株式会社FCEの決算日や配当についてまとめました。
株式会社FCEは9月30日を決算日としており、2023年12月期第1四半期の決算を2024年2月13日に発表しました。また、当第1四半期連結累計期間における配当の支払額はありませんでした。今後の株主還元については、中長期的な視点から検討が行われる見込みです。