株式会社アイネットの2023年12月期第3四半期決算がアップされました。アイネットは情報システムの企画・開発から運用・保守・メンテナンスまで一貫したサービスを提供する企業です。当期の業績は堅調に推移しており、売上高が前年同期比10.6%増の28,213百万円となりました。また、営業利益は65.1%増の2,233百万円と大幅な増益を実現しています。
企業情報
企業名: 株式会社アイネット
証券コード: E04919
決算期: 3月期
株式会社アイネットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
アイネットの決算日は3月31日です。そのため、第3四半期の決算は2023年12月31日となります。決算発表は、第1四半期は8月、中間期は11月、第3四半期は2月、本決算は6月にそれぞれ行われます。
主な事業
アイネットは、情報システムの企画・開発からシステム運用・保守・メンテナンスまでの一貫したサービスを提供しています。具体的には、情報処理サービス、システム開発サービス、システム機器販売の3つの事業を展開しています。特に、クラウドサービスやガソリンスタンド向けの受託計算などを手掛けている情報処理サービスが好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が28,213百万円と前年同期比10.6%増、営業利益が2,233百万円と65.1%増と大幅な増収増益となりました。営業利益率は7.9%と高水準を維持しています。このように、アイネットは堅調な業績を継続しており、顧客ニーズにきめ細かく対応できる企業体質が評価されていると言えでしょう。
売上・利益の推移
アイネットの直近3年の売上高は2023年3月期が34,988百万円、2022年3月期が32,630百万円、2021年3月期が31,723百万円と推移しています。また、営業利益は2023年3月期が2,151百万円、2022年3月期が1,798百万円、2021年3月期が1,685百万円と年々増加傾向にあります。安定した収益基盤を持つ企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
アイネットの2023年12月末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は35,019百万円となっています。前期末比2,389百万円の増加です。この増加の主な要因は、現金及び預金や無形固定資産などが増加したことによるものです。
資産の部
流動資産は11,662百万円で、前期末比1,416百万円増加しました。このうち現金及び預金は4,124百万円と大幅に増加しています。固定資産は23,357百万円で、前期末比973百万円増加しました。無形固定資産のソフトウエアが2,162百万円と増加しています。
負債の部
負債合計は16,331百万円と前期末比1,283百万円増加しました。この主な要因は、短期借入金が4,756百万円と増加したためです。一方で、賞与引当金は419百万円と減少しています。
純資産の部
純資産は18,688百万円で、前期末比1,106百万円増加しました。自己資本比率は53.4%と安定した財務基盤を維持しています。
ROAとROE
アイネットのROA(総資産利益率)は前期末の5.3%から当第3四半期には5.8%に改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の5.7%から当第3四半期には8.5%に上昇しています。これは、増収増益により収益性が向上したことが主な要因です。アイネットは収益性の高い企業といえるでしょう。
キャッシュフロー
アイネットの当第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが1,752百万円の収入となっています。これは、税金等調整前四半期純利益の増加などによるものです。また、投資活動によるキャッシュフローは723百万円の支出で、主にソフトウエアへの投資によるものです。さらに、財務活動によるキャッシュフローは790百万円の支出となりました。全体としては、現金及び現金同等物が1,813百万円増加しています。
配当の支払額
アイネットは中間配当を1株当たり26円支払っています。また、期末配当は1株当たり26円を予定しています。したがって、年間配当は52円となる見込みです。安定的な配当政策を継続しています。
今後の展望
アイネットは、中期経営計画の最終年度である2025年3月期の数値目標として、売上高40,000百万円、営業利益3,200百万円、営業利益率8.0%、ROE10%以上を掲げています。今期の業績は順調に推移しており、この目標達成に向けて着実に前進しているといえます。特に、急速に普及するクラウドサービスや生成AIなどの新技術への対応力が期待されています。今後も、顧客ニーズに合わせたサービス提供で業績拡大につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アイネットは、情報システムのフルサービスを手掛ける企業です。今期の決算では、売上高、営業利益ともに大幅な増加を果たし、高い収益性を維持しています。中期経営計画の目標達成に向けて順調に推移しており、今後もクラウドサービスやAI等の最新技術への対応力を強化して、さらなる飛躍が期待されます。
株式会社アイネットの決算日や配当についてまとめました。
アイネットの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日でした。配当については、中間配当が1株当たり26円、期末配当も26円を予定しており、年間配当は52円となる見込みです。安定した配当政策を続けています。