ピー・シー・エー株式会社の第3四半期決算が発表され、業績が順調に推移しているようです。売上高は前年同期比15.0%増の10,962百万円となり、経常利益も26.3%増の1,734百万円と好調でした。クラウドサービスの利用法人数も順調に増加しており、同社の業績は安定的に推移しています。本記事では、ピー・シー・エー株式会社の決算の詳細をご紹介していきます。
企業情報
企業名: ピー・シー・エー株式会社
証券コード: 96290
決算期: 3月期
ピー・シー・エー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ピー・シー・エー株式会社は、3月期決算を行っており、第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われています。年間では、4月1日から翌年3月31日までが会計年度となっています。
主な事業
ピー・シー・エー株式会社は、中小企業向けの基幹業務システムの開発・販売を主な事業としています。会計、給与、販売管理などの業務アプリケーションをパッケージソフトやクラウドサービスで提供しており、累計22,729法人が同社のサービスを利用しています。また、オンプレミス環境やIaaS環境にソフトウェアをインストールできる「PCAサブスク」サービスなど、ニーズに合わせた多様なサービスを展開しています。
今期の業績と利益率は？
ピー・シー・エー株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高10,962百万円（前年同期比15.0%増）、経常利益1,734百万円（同26.3%増）と高い成長を示しました。利益率も、経常利益率15.8%と良好な水準を維持しています。クラウドサービスの利用法人数の増加やソフトウェアの価格改定などが業績拡大に寄与したものと考えられます。
売上・利益の推移
ピー・シー・エー株式会社の売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、経常利益も右肩上がりで増加しています。特に直近の第3四半期では、売上高が大幅に増加しており、経常利益も前年同期比26.3%増と大幅な増益となりました。同社の基幹業務システムに対する需要が引き続き堅調に推移していることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
ピー・シー・エー株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は32,040百万円となっています。その内訳として、流動資産が24,746百万円、固定資産が7,293百万円となっています。一方、負債合計は13,483百万円で、純資産は18,556百万円となっています。同社の財務体質は健全であり、潤沢な手元流動性を有していることが確認できます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が19,332百万円と手元流動性が厚く、事業を安定的に運営できる体制が整っています。また、投資有価証券が2,245百万円となっており、財務基盤の強化にも取り組んでいることがわかります。
負債の部
負債の部では、契約負債が9,479百万円と大きな割合を占めていますが、これはクラウドサービスの前受収益が計上されているためです。一方で、有利子負債は少ない水準を維持しており、財務の健全性が高いことがうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が15,491百万円と積み上がっており、自己資本比率も57.1%と高い水準を維持しています。これらから同社の財務体質は非常に優良であると評価できます。
ROAとROE
ピー・シー・エー株式会社のROA(総資産経常利益率)は5.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.6%となっています。ともに良好な水準を維持しており、経営の効率性や収益性の高さを示しています。特にROEは高い水準にあり、株主価値の向上にも寄与しているといえるでしょう。今後も高い収益性を維持できるよう、同社の戦略に期待が高まります。
キャッシュフロー
ピー・シー・エー株式会社のキャッシュフロー計算書は開示されていませんが、四半期連結貸借対照表から手元現金が19,332百万円と非常に潤沢であることがわかります。営業活動によるキャッシュ・インフローが大きく、設備投資などのキャッシュ・アウトフローをカバーできる強固な財務体質を有していると評価できます。
配当の支払額
ピー・シー・エー株式会社は、1株当たり年間17円の配当を実施しています。安定的な業績を背景に、株主還元にも力を入れていることがうかがえます。今後も株主の期待に応えられるよう、高い収益性を維持していくことが重要と考えられます。
今後の展望
ピー・シー・エー株式会社は、クラウドサービスの強化に注力しており、今後も利用法人数の増加が期待されます。また、オンプレミス環境でも「PCAサブスク」サービスを提供するなど、ニーズに合わせた柔軟なサービス展開を行っています。さらに、基幹業務システムの提供にとどまらず、課題解決サービスの提供などにも注力し、「マネジメントサポート・カンパニー」としての地位確立を目指しています。同社の今後の動向に注目が集まっています。
編集部のまとめ
ピー・シー・エー株式会社の第3四半期決算は、高い収益性と安定した財務基盤を示しており、順調な業績推移が確認できました。クラウドサービスの利用法人数も順調に増加しており、今後の事業拡大が期待できます。同社は中小企業の基幹業務システムのリーディングカンパニーとして、引き続き高い成長を遂げていくことが予想されます。
ピー・シー・エー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ピー・シー・エー株式会社は、3月期決算を行っており、第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われています。配当については、1株当たり年間17円の安定配当を実施しています。同社は中小企業向けの基幹業務システムのリーディングカンパニーとして、健全な財務体質と高い収益性を維持しており、今後も安定的な業績と株主還元が期待できます。
