こんにちは!株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの最新四半期決算報告書が発表されましたので、決算内容をわかりやすくご紹介させていただきます。
同社は国内外で有名なゲームシリーズ「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」などを展開する、まさに日本を代表するゲームメーカーです。
さっそく本決算の内容をチェックしていきましょう!
企業情報
企業名: 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
証券コード: E04859
決算期: 3月期
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は3月期で、主な決算スケジュールは以下の通りです。
・年1回の本決算:毎年3月末日
・四半期決算:6月、9月、12月の各末日
主な事業
同社グループの主な事業は、デジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、ライツ・プロパティ等事業の4つのセグメントです。
ゲームの企画・開発・販売が中核となるデジタルエンタテインメント事業が最も大きな事業領域となっており、同社の業績を大きく左右しています。
また、アミューズメント事業やゲームコンテンツの二次利用を手掛けるライツ・プロパティ等事業も重要な収益源となっています。
今期の業績と利益率は?
同社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が2,576億1,200万円、営業利益が349億1,800万円、経常利益が409億1,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が267億6,800万円となりました。
売上高は前年同期比で0.8%増加し、各利益指標も高水準を維持しています。
特に、営業利益率は13.5%と、高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
同社は過去数年にわたって、着実な売上と利益の成長を続けています。
売上高は2022年3月期に3,432億円、一方で営業利益は547億円と、大幅な増益基調にあります。
特に、ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業が同社の収益の柱となっており、好調な業績を牽引しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の当第3四半期連結会計期間末の財務状況は以下の通りです。
資産の部
総資産は4,154億円で、前連結会計年度末から158億円増加しています。
主な増加要因は、受取手形及び売掛金が486億円、コンテンツ制作勘定が61億円増加したことなどによるものです。
負債の部
負債合計は861億円で、前連結会計年度末から38億円増加しました。
これは主に、未払法人税等が21億円、流動負債その他が27億円増加したことなどによるものです。
純資産の部
純資産は3,292億円で、前連結会計年度末から120億円増加しました。
これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益が267億円計上された一方で、配当金の支払いが148億円あったことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は9.9%、ROE(自己資本利益率)は8.1%となっています。
両指標ともに高水準を維持しており、効率的な資産運用と高い収益性を示しています。
今後も安定した収益力と財務体質を維持しながら、更なる企業価値の向上が期待されます。
キャッシュフロー
同社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは以下の通りです。
営業活動によるキャッシュ・フローは448億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは59億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは148億円の支出となっています。
全体としては、43億円の増加となり、手元流動性は十分に確保されていると言えるでしょう。
配当の支払額
同社は、株主還元の一環として配当を実施しています。
当第3四半期連結累計期間の配当金は、1株当たり124円と前年同期から5円増加しました。
業績好調を背景に、株主還元の強化を図っているものと評価できます。
今後の展望
同社は、引き続きゲームを中心とするデジタルエンタテインメントを経営の中核に据え、ヒット作の創出と既存IPの有効活用に注力していく方針です。
特に、2023年6月にはスマートデバイス向けに「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」、9月にはPC向けに「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」を新規リリースするなど、注目の新作タイトルも控えています。
今後も、同社の高い開発力とグローバルな事業展開を活かし、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」などの超人気ゲームシリーズを有する、国内を代表するゲームメーカーです。
当第3四半期の決算では、売上高、各利益指標ともに高水準を維持し、高い収益性を示しています。財務体質も健全で、株主還元策も積極的に行っています。
今後も、同社の強みであるコンテンツの開発力を活かし、新作ヒットタイトルの創出と既存IPの有効活用により、さらなる成長が期待される企業だと言えるでしょう。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は3月期で、年1回の本決算と四半期決算を実施しています。
配当については、当第3四半期連結累計期間で1株当たり124円の配当を行っており、業績好調を背景に株主還元の強化を図っています。
今後も、同社の持続的な成長と株主還元の充実が期待されます。