株式会社両毛システムズの決算報告を分析しました。同社はコンピューターシステムの開発などを手がけている IT サービス企業で、堅調な業績を残しています。
企業情報
企業名: 株式会社両毛システムズ
証券コード: 96910
決算期: 2023年3月期
株式会社両毛システムズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社両毛システムズの決算日は3月31日です。決算の発表時期は、第3四半期決算を2024年2月14日に行っています。
主な事業
株式会社両毛システムズの主な事業は、公共分野と民間分野のITソリューションの提供です。公共分野では自治体・警察向けのシステム開発を、民間分野ではエネルギー事業や組込ソフトウェア開発などを手がけています。また、データセンター事業の推進にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は12,868,950千円と前年同期比で11.0%の増加となりました。営業利益は1,131,244千円と47.4%の増加と好調な業績を残しました。主な要因は、公共分野や民間分野の受注拡大や収益構造の改善などによるものです。
売上・利益の推移
売上高は17,234,018千円と前期比11.8%の増加、経常利益は1,127,230千円と47.5%の増加と、過去3年間で大幅な伸びを示しています。これは公共・民間の両分野でのシステム開発や情報処理サービスの需要が堅調に推移したことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は20,511,527千円と前期末に比べ1,692,005千円増加しました。負債合計は8,723,966千円と963,807千円増加し、純資産合計は11,787,561千円となっています。
資産の部
流動資産は前期末比で1,004,693千円減少し、固定資産は2,696,698千円増加しました。固定資産の増加は、データセンターの新設投資が主な要因です。
負債の部
流動負債は765,974千円減少しましたが、固定負債は1,729,782千円増加しました。これは主に、長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は11,787,561千円と前期末比で728,197千円増加しました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
ROAは5.5%、ROEは7.2%となっています。過去3年間で徐々に改善傾向にあり、収益性の向上が図られています。これは、営業利益率の上昇や自己資本比率の改善などが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが144,996千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,067,077千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,712,967千円の収入となっています。データセンターの新設投資等によるキャッシュ流出に注目が必要です。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり17円、期末配当は22円を予定しています。前期と比べ増配となっており、業績拡大を背景に株主還元も強化されています。
今後の展望
株式会社両毛システムズは、中期経営計画の下で「強化・拡大」「変革・成長」「構造改革」に取り組み、公共分野と民間分野の受注拡大や収益性の向上に努めています。特に、データセンターを活用したサービス強化やものづくり企業のDX支援など、今後の成長に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
株式会社両毛システムズは、公共分野と民間分野でのシステム開発や情報処理サービスを強みに、堅調な業績を維持しています。売上高、営業利益ともに大幅増加しており、収益性の向上や株主還元の強化にも取り組んでいます。今後はデータセンター事業の強化やDX支援など、新たな成長分野への挑戦にも注目が集まります。
株式会社両毛システムズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社両毛システムズの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月14日に発表されました。同社の配当金は中間配当が1株当たり17円、期末配当が22円を予定しており、前期比で増配となっています。業績の好調さが反映された形となっています。