株式会社ウィザスの2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高は前年同期比4.2%増の150億40百万円と大幅な増収となり、経常利益は18.4%減の12億82百万円となったものの、引き続き好調な業績を維持しています。同社は、通信制高校「第一学院高等学校」の入学者数増加やインバウンド需要の回復などが寄与したと報告しています。
企業情報
企業名: 株式会社ウィザス
証券コード: E04850
決算期: 2024年3月期
株式会社ウィザスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ウィザスの決算日は3月31日です。2023年度第3四半期の決算は2023年12月31日時点のものです。
主な事業
株式会社ウィザスは、高校・大学事業、学習塾事業、グローバル事業、能力開発・キャリア支援事業を中心に、「”社会で活躍できる人づくり”を実現できる最高の教育機関をめざす」というコーポレートビジョンのもと、多様な教育サービスを展開しています。特に通信制高校の運営や日本語学校の運営など、時代のニーズに合わせた新しい形態の教育サービスに注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高が150億40百万円と前年同期比4.2%増となりました。一方で、営業利益は12億85百万円と前年同期比14.5%減となりました。営業利益率は8.5%となっています。
売上・利益の推移
2023年度第3四半期の売上高は150億40百万円で、前年同期比4.2%増加しています。また、経常利益は12億82百万円と前年同期比18.4%減少しました。減益の要因は、学習塾事業や能力開発・キャリア支援事業の減収などによるものです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が187億52百万円、負債は127億13百万円、純資産は60億39百万円となっています。前期末と比較して、資産は3.9%減少、負債は6.0%減少、純資産は0.8%増加しました。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が84億40百万円、投資有価証券が27億68百万円となっています。前期末と比べ、現金及び預金が17億25百万円減少しましたが、投資有価証券が1億96百万円増加しています。
負債の部
負債の主な内訳は、流動負債が100億70百万円、固定負債が26億42百万円となっています。前期末と比べ、流動負債は5.6%、固定負債は7.7%それぞれ減少しています。
純資産の部
純資産は60億39百万円で、前期末比0.8%増加しています。利益剰余金が4億94百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の3.9%から3.4%に低下しています。一方でROEは前期末の28.9%から32.1%に上昇しています。ROAの低下は資産の減少が影響しており、ROEの上昇は利益剰余金が増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが5億65百万円のマイナスとなり、前年同期比大幅に悪化しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが7億10百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが5億50百万円のプラスとなっています。
配当の支払額
2023年度の中間配当は1株当たり10円、期末配当は1株当たり20円を予定しています。前期と比べ配当金の総額は増加しています。
今後の展望
株式会社ウィザスは、2023年4月に組織改革を行い、社内カンパニー制を導入しました。変化の激しい教育市場に迅速に対応するため、各事業のシナジー効果を高め、グループ経営の強化、機動的な意思決定、ポートフォリオ経営の実現を目指しています。今後も多様なニーズに対応した新しい教育サービスを提供し、事業基盤の強化に取り組む方針です。
編集部のまとめ
株式会社ウィザスは、通信制高校や日本語学校の運営など、時代の変化に合わせた教育サービスを展開しており、売上高、経常利益ともに前年同期を上回る好業績を維持しています。また、組織改革により意思決定の迅速化と事業ポートフォリオの最適化を目指しており、今後の成長が期待できる企業です。
株式会社ウィザスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ウィザスの決算日は3月31日で、2023年度第3四半期の決算は2023年12月31日時点のものです。配当については、2023年度は中間配当が1株10円、期末配当が1株20円を予定しています。業績好調な同社の今後の成長が期待されます。