この度、旅行業界大手のKNT-CTホールディングス株式会社の最新の決算報告が発表されました!コロナ禍の影響が続く中、国内外の旅行需要の回復や新規事業への取り組みにより、着実に業績を伸ばしている様子がうかがえます。この決算報告の内容を分かりやすく解説していきたいと思います。
企業情報
企業名: KNT-CTホールディングス株式会社
証券コード: 97260
決算期: 3月期
KNT-CTホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
KNT-CTホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。決算期は毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間となります。四半期決算では6月30日、9月30日、12月31日が基準日となっています。
主な事業
KNT-CTホールディングス株式会社は旅行業を中心に事業を展開しています。個人旅行やグループ旅行、MICE(企業のミーティング、インセンティブ旅行、会議、展示会)などの企画・手配を行っています。
また、旅行関連サービスとして、旅行券の発行やデジタル化にも力を入れています。さらに、教育現場への業務支援サービスや地域活性化事業など、新規事業の拡大にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績では、売上高が1,982億円と前年同期比5.2%増加しています。一方で、営業利益は64億円、経常利益は68億円と、それぞれ前年同期比で24.2%、24.4%の減少となりました。
これは、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、一部の自治体との受託業務での不正が発覚したことによる特別調査費用の計上などが影響しているためです。利益率は低下したものの、売上高は回復傾向にあります。
売上・利益の推移
KNT-CTホールディングスの売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に大きく落ち込みましたが、徐々に回復傾向にあります。直近の2023年3月期第3四半期の売上高は1,982億円となっています。
一方、利益面では、特別調査費用の発生などの影響で、前年同期比で減少しています。しかし、長期的には旅行需要の回復や新規事業の伸長により、利益率の改善が期待できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
最新の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が1,282億円となっています。前期末比で104億円減少しています。これは主に現金及び預金や受取手形、営業未収金の減少が影響しています。
一方、負債合計は859億円と167億円減少しました。営業未払金や旅行前受金、賞与引当金の減少が主な要因です。
純資産は422億円と、前期末比で63億円増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、自己資本比率も32.9%と改善しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が104億円減少し、旅行前払金が32億円増加しています。受取手形、営業未収金及び契約資産は21億円減少しています。これは売上回収の進捗などによるものです。
負債の部
負債の部では、営業未払金が62億円減少し、旅行前受金も60億円減少しました。賞与引当金も20億円減少しています。これらは売上回復に伴う資金支払いの進捗によるものです。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が58億円増加しています。この結果、自己資本比率が32.9%まで上昇しています。
ROAとROE
KNT-CTホールディングスのROA(総資産利益率)は4.6%、ROE(自己資本利益率)は16.3%となっています。
前年同期と比較して、ROAは低下しましたが、ROEは上昇しています。これは、総資産が減少する一方で、純資産が増加したことが主な要因です。
今後は、営業収益の回復と新規事業の伸長により、ROAとROEの更なる向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは120億円のプラスとなっています。主な要因は、税金等調整前四半期純利益の計上と、旅行前受金の増加です。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは27億円のマイナスとなっており、主に有形固定資産や無形固定資産の取得によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは17億円のマイナスとなっています。これは配当金の支払いなどによるものです。
配当の支払額
KNT-CTホールディングスの配当につきましては、過去3年連続で1株当たり90円の配当を実施しています。
今期も引き続き1株当たり90円の配当を予定しており、株主還元の拡充に努めています。今後の業績の推移次第では、更なる配当増額も期待できるでしょう。
今後の展望
KNT-CTホールディングスは、国内外の旅行需要の回復と新規事業の伸長に期待しています。
新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かう中、個人旅行やMICE需要の回復が期待できます。また、教育支援サービスやデジタル化、地域活性化事業などの新規事業も成長のドライバーとなるでしょう。
引き続き、経営基盤の強化と新たな収益源の確保に注力し、持続的な成長を目指していく方針です。
編集部のまとめ
KNT-CTホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、国内外の旅行需要の回復や新規事業への取り組みにより、着実に業績を伸ばしています。今後も、旅行業の成長と新分野への展開により、更なる飛躍が期待できそうです。
また、配当の維持・増額など、株主還元の面でも株主の皆様に寄り添う経営を続けています。今後の業績や新規事業の展開に注目が集まっています。
KNT-CTホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
KNT-CTホールディングス株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日となります。直近の2023年3月期第3四半期では、売上高が前年同期比5.2%増加するなど、一定の業績回復が見られています。
また、同社は過去3年連続で1株当たり90円の配当を実施しており、株主還元の拡充にも努めています。今後の事業展開に期待が高まるところです。