株式会社トーカイの2023年12月期第3四半期の決算報告をお伝えします。堅調な業績で、売上高が前年同期比6.1%増の103,418百万円と過去最高を更新しました。利益面でも営業利益が5.5%増の5,866百万円となり、業績が順調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社トーカイ
証券コード: 97290
決算期: 3月期
株式会社トーカイの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社トーカイの決算日は3月31日です。決算時期は、6月の定時株主総会で前年度の決算を承認し、11月に中間配当、6月と12月に期末配当を実施しています。
主な事業
株式会社トーカイは、医療・介護・健康関連のサービスを提供する企業です。主な事業は、シルバー事業(介護用品レンタル)、調剤薬局事業、寝具・リネンサプライ事業などです。病院や介護施設、宿泊施設などに向けた幅広いサービスを展開しています。
今期の業績と利益率は？
この第3四半期の売上高は103,418百万円と前年同期比6.1%増と好調な結果となりました。営業利益は5,866百万円で前年同期比5.5%増、経常利益は6,146百万円で前年同期比7.2%増となっています。利益率は経常利益率が5.9%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
売上高は過去最高を更新し、順調に増加しています。利益面でも営業利益、経常利益が増加基調にあり、企業の収益力が強化されてきていることがわかります。中期的にも増収増益が期待できる良好な業績推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社トーカイの財務状況は健全な水準を維持しています。資産合計は114,056百万円と前期末比2.9%増加しており、負債合計は29,471百万円で前期末比3.2%増加しています。純資産は84,584百万円と前期末比2.9%増加しており、自己資本比率は73.6%と高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が減少したものの、建物及び構築物、機械装置及び運搬具、投資有価証券などが増加しています。企業活動に必要な設備投資を着実に行い、財務体質の強化に取り組んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、未払金が増加したものの、短期借入金、賞与引当金が減少しています。有利子負債の削減と、運転資金の効率化に努めていることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加し、その他有価証券評価差額金も増加しています。着実に内部留保を積み上げ、企業価値の向上に寄与していることがうかがえます。
ROAとROE
株式会社トーカイのROA(総資産経常利益率)は5.4%、ROE(自己資本利益率)は6.1%となっています。前年同期比でROAは0.2ポイント増加、ROEは0.7ポイント減少しています。総資産の効率的な活用と自己資本の有効活用に努めており、中長期的な収益性の向上が期待できます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは6,489百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは4,613百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは2,667百万円の支出でした。現金及び現金同等物は前期末比6,457百万円減少の29,612百万円となっています。
配当の支払額
株式会社トーカイは、年間2回の配当を実施しています。第2四半期末配当金は1株当たり25円、期末配当金は1株当たり39円となっています。株主還元にも力を入れており、安定配当の継続が期待できます。
今後の展望
株式会社トーカイは、中期経営計画「Challenge for the new stage!」に基づき、医療・介護・健康関連分野でのサービス拡大に注力しています。
シルバー事業の介護用品レンタルや、病院関連事業の戦略商品「入院・入居セット」の好調な推移、寝具・リネンサプライ事業の回復などを背景に、今後も着実な成長が見込めると期待できます。
編集部のまとめ
株式会社トーカイの2023年12月期第3四半期の決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。医療・介護・健康関連分野での事業展開が順調に推移しており、収益力の強化が進んでいることが分かりました。今後も持続的な成長が期待できる企業と評価できます。
株式会社トーカイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トーカイの決算日は3月31日で、6月の定時株主総会で前年度の決算を承認します。また、年2回の配当(中間配当11月、期末配当6月)を実施しています。健全な財務体質と安定配当の継続により、株主還元にも力を入れている企業といえます。
