この度、株式会社ナガセが2023年度第3四半期の決算報告書を発表しました。ナガセは、高校生や小中学生を対象とした教育事業を中心に展開している企業です。教育分野で長年の実績を持ち、マーケットでも高い評価を受けている企業です。
企業情報
企業名: 株式会社ナガセ
証券コード: 97330
決算期: 3月期
株式会社ナガセの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ナガセの決算日は3月31日で、決算発表時期は6月頃となっています。第3四半期決算は2024年2月13日に発表されました。
主な事業
株式会社ナガセは、高校生を対象とした「東進ハイスクール」や「東進衛星予備校」、小中学生を対象とした「四谷大塚」「木村塾」といった教育事業を中心に展開しています。スイミングスクールやビジネススクールなどの事業も手掛けており、幅広い教育分野でサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
第3四半期連結累計期間の売上高は39,581百万円と前年同期に比べ2.7%の増加となりました。一方、営業利益は3,747百万円と前年同期比24.9%の減少となりました。売上高は増加したものの、費用の増加により利益率が低下しているのが特徴です。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は堅調に推移しています。一方、営業利益は2022年度第3四半期に比べ2023年度第3四半期は減少しています。これは、コストが増加したことが主な要因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は76,609百万円となっています。前期末から1,495百万円減少しています。一方、純資産は27,914百万円と前期末から1,467百万円増加しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16,413百万円と前期末から3,119百万円減少しており、売上債権の回収が進んだことがわかります。また、投資有価証券が14,985百万円と大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、借入金が18,885百万円と前期末から1,753百万円減少しています。有利子負債の削減が進んでいるようです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が22,411百万円となっており、着実に積み上がってきています。また、その他有価証券評価差額金が5,826百万円と大幅に増加しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の5.1%から4.5%に低下しています。一方、ROEは前年同期の14.4%から7.5%に低下しています。これは、営業利益が減少したことが主な要因と考えられます。今後は、収益力の向上が課題だと言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは大幅な黒字を確保しており、財務体質は健全に推移しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっており、新規校舎の開設などに積極的に投資を行っているものと考えられます。
配当の支払額
株式会社ナガセは、2023年6月に1株当たり300円の配当を実施しました。前期の1株当たり200円から増配となっており、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
株式会社ナガセは、教育業界の中で高い地位を築いている企業です。今後も、AI活用による新たな学習サービスの展開や、企業向けのIT・DX研修などの新規事業に取り組むことで、持続的な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ナガセは、長年にわたり教育事業で実績を積み重ねてきた企業です。今回の決算では、売上高は増加したものの、利益率の低下が課題となっています。今後は、費用の効率化や新規事業の拡大などに取り組み、収益力の向上を目指していくことが期待されます。また、株主還元面でも前期から増配するなど、株主に対する積極的な姿勢が窺えます。
株式会社ナガセの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ナガセの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月13日に発表されました。配当については、2023年6月に1株当たり300円の配当を実施しており、株主還元に力を入れている企業だと言えるでしょう。