セコム株式会社は、セキュリティサービスを中心とした総合的な安全・安心ソリューションを提供する「社会システム産業」の大手企業です。2023年12月期第3四半期の業績は、売上高と利益がともに過去最高を達成し、順調な業績を収めています。安全・安心に対する需要が高まるなか、同社は様々な製品やサービスを展開し、業績の伸長に大きく貢献しています。
企業情報
企業名: セコム株式会社
証券コード: 4324
決算期: 3月
セコム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セコム株式会社の決算日は3月31日です。 決算報告の公表は、5月に行われます。
主な事業
セコム株式会社は、セキュリティサービス事業を中核事業としつつ、防災事業、医療サービス事業、保険事業、地理空間情報サービス事業、BPO・ICT事業など、さまざまな分野で事業を展開しています。会社の成長と社会の発展に貢献する「社会システム産業」の構築を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高8,356億円(前年同期比+5.2%)、営業利益1,036億円(前年同期比+3.6%)、経常利益1,197億円(前年同期比+6.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益763億円(前年同期比+6.2%)と、いずれも過去最高を達成しました。主力のセキュリティサービス事業が順調に推移しているほか、防災事業や保険事業なども好調でした。
売上・利益の推移
セコム株式会社の売上高は、2023年3月期に1兆1,013億円を記録し、過去最高を更新しました。直近の2023年12月期第3四半期では8,356億円と、引き続き高水準で推移しています。利益面でも、2023年3月期の経常利益は1,561億円と過去最高を達成しており、2023年12月期第3四半期でも1,197億円と好調です。主力のセキュリティサービス事業が安定的に成長を続けていることが、業績拡大につながっています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月末の総資産は2兆67億円と、前期末比で177億円増加しています。流動資産は8,962億円と前期末比で1,112億円減少しましたが、固定資産が1兆1,105億円と1,289億円増加しているため、総資産は増加しています。
負債の部
2023年12月末の負債総額は6,674億円と、前期末比で56億円減少しました。流動負債は3,636億円と前期末比で137億円減少し、固定負債は3,037億円と81億円増加しています。
純資産の部
2023年12月末の純資産は1兆3,393億円と、前期末比で233億円増加しました。利益剰余金が358億円増加したほか、自己株式が439億円減少したことなどが主な要因です。自己資本比率は59.4%と、健全な財務状況を維持しています。
ROAとROE
セコム株式会社のROA(総資産利益率)は2023年3月期で5.1%、ROE(自己資本利益率)は7.4%となっています。直近の2023年12月期第3四半期では、ROAは年換算で5.1%、ROEは年換算で7.6%と、引き続き良好な水準を維持しています。主力のセキュリティサービス事業を中心に安定した収益性を発揮しているため、資産効率、自己資本効率ともに高い水準にあります。
キャッシュフロー
セコム株式会社の2023年3月期のキャッシュ・フローは、営業CF960億円、投資CF△321億円、財務CF△286億円となりました。安定したセキュリティサービス事業の収益力により、営業CF、フリーCFともに高水準を維持しています。また、設備投資や自己株式取得などにも積極的に取り組んでおり、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
セコム株式会社は、2023年12月期第3四半期において、年間配当金を190円(中間配当95円、期末配当95円)としています。配当性向は42.9%となっており、株主還元にも注力しています。
今後の展望
セコム株式会社は、「安全・安心・快適・便利」な社会を実現するための「社会システム産業」の構築を目指しており、2023年5月に「セコムグループ ロードマップ2027」を策定しました。今後も、AI、IoT、ドローンなどの最新技術を活用しながら、顧客ニーズに合ったきめ細かなサービスを提供していく方針です。さらなる成長が期待されています。
編集部のまとめ
セコム株式会社は、セキュリティサービスを中心とした事業を通じて、社会の安全・安心に貢献しています。2023年12月期第3四半期の業績は過去最高を記録するなど、順調に推移しており、財務基盤も健全です。同社は今後も最新技術を取り入れながら、顧客ニーズに合ったサービスを提供し、更なる成長を遂げていくことが期待されます。
セコム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セコム株式会社の決算日は3月31日で、5月に決算報告を行います。2023年12月期は、売上高、各利益ともに過去最高を記録しました。また、年間配当金は190円(配当性向42.9%)と、安定的な株主還元も行っています。今後も同社は、最新技術を活用しながら、社会の安全・安心に貢献していくことが期待されます。