札幌臨床検査センター株式会社の直近の四半期決算報告書が公開されました。同社は臨床検査、調剤薬局、医療機器の販売・保守など医療関連の事業を展開しており、堅調な業績を維持しているようです。今回の決算では、売上高は前年同期比で2.6%減少したものの、利益面では営業利益が49.2%減と若干の減益となったものの、継続的な収益性の確保ができていると評価できます。今後の展開にも期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: 札幌臨床検査センター株式会社
証券コード: 97760
決算期: 3月31日
札幌臨床検査センター株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
札幌臨床検査センター株式会社の決算期は3月31日となっています。そのため、第3四半期決算は2023年12月31日時点での財務状況になります。
主な事業
札幌臨床検査センター株式会社は、臨床検査事業、調剤薬局事業、医療機器販売・保守事業の3つの主要事業を展開しています。医療機関に対する臨床検査サービスの提供や、調剤薬局の運営、医療機器の販売や保守サービスなど、医療分野に特化した事業活動を行っています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は14,852百万円となり、前年同期比では2.6%減となりました。一方、営業利益は414百万円となり、前年同期比では49.2%減となりました。減収減益となりましたが、依然として一定の収益性を維持できていることがわかります。
売上・利益の推移
同社の過去3年間の売上高と営業利益の推移をみると、売上高は15,250百万円→14,852百万円と減少傾向にありますが、営業利益は817百万円→415百万円と減少しつつも一定の利益を計上できています。医療分野の需要は引き続き高水準を維持しているものの、コスト増加の影響もあり、利益率の低下が課題となっているようです。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は16,935百万円となっています。負債合計は5,833百万円、純資産合計は11,101百万円と、健全な財務体質を維持できています。自己資本比率は64.0%と高水準を保っており、安定的な経営基盤が構築されていると評価できます。
資産の部
資産の部では、流動資産が7,879百万円と前期末比で7.8%増加しており、現金及び預金や商品及び製品の増加が主な要因となっています。一方、固定資産は9,055百万円と前期末比で1.7%減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が3,590百万円と前期末比で10.3%増加しており、支払手形及び買掛金の増加が主な要因となっています。一方、固定負債は2,242百万円と前期末比で5.9%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、11,101百万円と前期末比で2.0%増加しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益311百万円の計上によるものです。自己資本比率は64.0%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は2.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.8%となっています。前年同期と比べてROAは2.8ポイント、ROEは4.2ポイント減少しており、収益性の低下が見られます。これは主に経常利益が減少したことが影響しています。今後の収益力の向上が課題となっていると考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは589百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは274百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは8百万円のマイナスとなりました。営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に確保できていることが確認できます。
配当の支払額
当期の1株当たりの配当金は23円となっています。前期に比べて変更はなく、安定した配当政策が継続されています。株主への利益還元に注力する一方で、財務体質の強化にも努めているようです。
今後の展望
同社は、医療従事者の確保や経営の効率化、DXの推進など、様々な経営課題への取り組みを進めています。医療分野の需要が引き続き高水準を維持する中で、新規顧客の獲得や収益基盤の強化に注力し、持続的な成長を目指していく方針のようです。今後の業績推移に期待が高まります。
編集部のまとめ
札幌臨床検査センター株式会社は、コロナ禍の影響を受けつつも、堅調な業績を維持できています。臨床検査、調剤薬局、医療機器販売など、医療分野に特化した事業を展開し、安定的な収益基盤を構築しています。今後は収益性の改善に向けた取り組みが課題となっていますが、健全な財務体質と積極的な株主還元策から、同社の成長性への期待は高まっているといえるでしょう。
札幌臨床検査センター株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は3月31日となっており、2023年12月31日時点の第3四半期決算が発表されました。配当については、1株当たり23円が継続されており、安定した株主還元策が採られています。株主にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。今後の更なる業績拡大に期待が高まります。