イオンディライト株式会社の2023年11月期の決算報告が発表されました。売上高が前年同期比106.6%の2,419億円と好調に推移しています。 また、営業利益は108億円と前年同期並みを確保しました。顧客内シェアを拡大し、新規の受託案件も獲得できていることが業績に寄与しています。
企業情報
企業名: イオンディライト株式会社
証券コード: 97870
決算期: 2023年2月期
イオンディライト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イオンディライト株式会社の決算期は2月末日です。第3四半期決算(2023年11月期)の決算発表は2024年1月に行われました。
主な事業
イオンディライト株式会社は、ビルメンテナンス事業を中心に、設備管理、警備、清掃、建設施工、資材関連、自動販売機、サポートの7つの事業を展開しています。ファシリティマネジメントを中心とした幅広いサービスを提供しており、主要取引先であるイオングループ以外にも、様々な企業や団体へのサービス提供にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期の業績は、売上高2,419億円、営業利益108億円となりました。イオングループ内外での受託案件の拡大や、省エネ関連工事、資材販売の好調な推移が寄与しています。一方で、人件費や原材料価格の高騰の影響もあり、当初の業績予想には若干の遅れが生じています。
売上・利益の推移
直近3年の売上高は順調に増加しており、2023年11月期は2,419億円と過去最高を記録しました。営業利益も110億円前後で推移しており、収益性も良好に推移しています。ただし、コスト上昇の影響もあり、利益率の改善には課題が残されています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月期末の総資産は1,548億円となり、前期末から約43億円増加しました。現金及び預金が増加したことなどが主な要因です。一方、負債は535億円と前期末から23億円増加しています。
資産の部
流動資産は1,332億円で、前期末から36億円増加しました。現金及び預金が増加したことなどが背景です。固定資産は216億円で、前期末から5億円増加しています。
負債の部
流動負債は505億円で、前期末から21億円増加しました。買掛金が増加したことが主な要因です。固定負債は30億円で、前期末から2億円増加しています。
純資産の部
純資産は1,013億円で、前期末から19億円増加しました。利益剰余金が増加したことなどが主な要因です。自己資本比率は64.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の4.9%から4.7%へ若干低下しましたが、引き続き高い水準にあります。これは、サービス業としての特性から資産効率が高いことに加え、利益率も良好に推移しているためです。一方でROEは前期の10.2%から7.5%と低下していますが、これは自己資本が増加したことが影響しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは順調に推移しており、投資活動によるキャッシュ・フローもプラスとなっています。自己株式の取得などにより財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなりました。全体としては手元資金の増加が見られます。
配当の支払額
イオンディライト株式会社は、株主還元の強化に取り組んでおり、1株当たり年間配当金は86円(うち中間配当43円)と前期より増配となっています。配当性向は55.1%と、株主への利益還元に積極的に取り組む姿勢が窺えます。
今後の展望
今後も、省エネ提案や小規模修繕の拡大、デジタル化の推進などに注力し、収益力の向上を目指していきます。また、国内外でのグループ経営の強化や特定技能外国人の受け入れなどにより、将来の事業拡大につなげていく方針です。
編集部のまとめ
イオンディライト株式会社は、安定した収益基盤を有する企業です。直近の業績も好調で、売上高、営業利益ともに前年同期を上回る結果となりました。自己資本比率も高水準を維持しており、財務体質は健全です。今後は、コストの適正化や更なる事業拡大に向けた取り組みに期待が高まります。
イオンディライト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イオンディライト株式会社の決算日は2月末日で、第3四半期決算(2023年11月期)は2024年1月に発表されました。配当金は1株当たり年間86円と前期より増配となっています。株主還元の強化にも取り組んでおり、今後の業績に注目が集まります。