[旭情報サービス株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。同社は情報サービス事業を主力とする企業で、ITの最新技術を活用したサービスを提供しています。この決算では、売上高が前年同期比6.7%増加し過去最高を記録するなど、好調な業績を示しています。強みであるネットワークサービスやシステム開発の売上が伸長し、利益率も改善していることから、事業基盤が着実に強化されていることがわかります。]
企業情報
企業名: 旭情報サービス株式会社
証券コード: E04920
決算期: 3月期
旭情報サービス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭情報サービス株式会社の決算期は3月期です。決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
旭情報サービス株式会社は、情報サービス事業を中心に事業を展開しています。具体的には、ネットワークサービスやシステム開発、システム運用などのITソリューションを提供しています。自動車関連や移動体通信などの分野で強みを発揮し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。幅広い業界のお客様に信頼されている同社は、最新のIT技術を活用しつつ、きめ細かいサービスを展開することで、顧客ニーズに丁寧に応えています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は売上高10,894百万円、営業利益1,029百万円、経常利益1,052百万円、四半期純利益717百万円と、前年同期に比べて増収増益となっています。特に売上高は前年同期比6.7%増と大幅な伸びを示しており、うまく市場ニーズにきめ細かく対応できていることが分かります。利益率についても改善が見られ、同社の事業基盤が着実に強化されているといえるでしょう。
売上・利益の推移
旭情報サービス株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移を見てみると、2021年3月期に売上高が13,860百万円と過去最高を記録したものの、その後は微減傾向にありました。しかし、今期第3四半期はこの過去最高値を更新する実績となっています。利益についても、経常利益は安定的に900百万円以上を確保できており、企業体質が強化されつつあると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
旭情報サービス株式会社の四半期連結貸借対照表を見てみると、全体としては健全な財務状況を維持しているといえます。
資産の部
当第3四半期末の資産合計は12,967百万円で、前事業年度末に比べて73百万円増加しています。流動資産は9,092百万円、固定資産は3,875百万円となっています。流動資産では売掛金が減少した一方で、契約資産や有価証券、仕掛品が増加しています。また、固定資産では保険積立金の増加などが見られます。
負債の部
負債合計は2,390百万円で、前事業年度末に比べて334百万円減少しています。流動負債では短期借入金が減少した一方で、未払金や未払費用、その他の負債が増加しています。固定負債については役員退職慰労引当金が増加しています。
純資産の部
純資産合計は10,577百万円となり、前事業年度末に比べて408百万円増加しています。これは主に、四半期純利益717百万円の計上による増加と、配当金345百万円の支払による減少によるものです。自己資本比率は81.6%と高水準を維持しており、財務体質は健全だと評価できます。
ROAとROE
旭情報サービス株式会社のROA(総資産利益率)は5.8%、ROE(自己資本利益率)は7.4%となっています。前期に比べてROAは0.9ポイント、ROEは0.9ポイント改善しており、収益性が向上していることがわかります。これは、ネットワークサービスやシステム開発が堅調に推移したことで売上高が増加し、営業利益率の改善につながったためです。資産効率と株主資本効率の両面で改善が進んでおり、企業価値向上につながっていると評価できます。
キャッシュフロー
旭情報サービス株式会社の当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは633百万円の増加となっています。これは主に税引前四半期純利益の計上によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは147百万円の減少となっており、主に有価証券の取得による支出によるものです。また、財務活動によるキャッシュ・フローは345百万円の減少で、これは主に配当金の支払いによるものです。全体としては、キャッシュ・ポジションは安定的に推移しており、内部留保の蓄積も進んでいると言えるでしょう。
配当の支払額
旭情報サービス株式会社は、株主への利益還元として、年2回の配当を実施しています。当期の中間配当は1株当たり22円、期末配当は1株当たり22円を予定しており、年間配当金は1株当たり44円となる見込みです。この配当水準は過去5年間ほぼ横ばいで推移しており、着実な利益配分が行われています。
今後の展望
旭情報サービス株式会社は、ネットワークサービスやシステム開発を中心に事業を展開しています。IT投資需要の高まりや顧客のデジタル化ニーズを捉え、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓に努めていく方針です。また、サービス品質の向上と生産性の向上にも取り組み、収益力の強化を図っていきます。IoT、AI、クラウドなどの最新技術を積極的に活用し、顧客の課題解決につなげていくことで、企業価値のさらなる向上を目指していきます。
編集部のまとめ
旭情報サービス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比6.7%増と大幅に拡大し、過去最高を更新するなど好調な業績を示しました。主力のネットワークサービスやシステム開発が伸長したほか、利益率の改善も進んでおり、同社の事業基盤が着実に強化されていることがわかります。今後も、デジタル化の進展に合わせてIT投資需要を取り込むべく、最新技術の活用などによりサービスの高度化を図っていく方針です。株主還元についても堅調に推移しており、同社の成長戦略と株主重視の姿勢が感じられる決算内容となっていますね。
旭情報サービス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭情報サービス株式会社の決算期は3月期で、毎年3月31日が決算日となっています。配当については、年2回の中間配当(10月末)と期末配当(6月)を実施しており、2023年12月期は1株当たり年間44円の配当を予定しています。株主への利益還元に積極的な同社の姿勢が窺えます。