この度、株式会社テーオーホールディングスの2023年6月期第2四半期決算の内容をご紹介します。売上高が前年同期比6.0%減の12,520百万円、営業利益は同48.9%増の265百万円と大幅に改善した注目の決算となっています。
同社は木材、流通、建設、不動産賃貸、自動車関連などの事業を手掛ける総合企業で、業績の安定化に向けて取り組みを進めています。
企業情報
企業名: 株式会社テーオーホールディングス
証券コード: E03169
決算期: 5月31日
株式会社テーオーホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算は5月31日に行われ、第2四半期(6月~11月)の決算を2023年1月15日に発表しています。
主な事業
同社グループは、木材事業、流通事業、建設事業、不動産賃貸事業、自動車関連事業の5つの事業セグメントを展開しています。
木材事業では住宅関連の木材・建材の卸売、流通事業ではホームセンターやテーオーデパートの運営、自動車関連事業では新車・中古車販売やメンテナンスなどを手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は12,520百万円と前年同期比6.0%減少しましたが、営業利益は265百万円と48.9%増加しました。
これは、各事業のコスト削減や経営効率化が進んだことで、収益性が大幅に向上したためです。
売上・利益の推移
同社の直近の売上高と利益の推移をみると、2023年5月期は売上高が26,494百万円、経常利益が93百万円と、業績が回復傾向にあります。
前年同期と比べ、売上高は6.0%減少しましたが、経常利益は134.2%増加と大きく改善しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は前期末比471百万円増加の20,072百万円、負債合計は550百万円増加の19,679百万円、純資産は79百万円減少の393百万円となっています。
資産の部
資産の主な変動要因は、未成工事支出金が674百万円増加した一方で、賃貸用資産が253百万円減少したことなどです。
負債の部
負債の主な変動要因は、支払手形及び買掛金が182百万円、短期借入金が212百万円減少した一方で、前受金が713百万円増加、債務保証損失引当金290百万円を計上したことなどです。
純資産の部
純資産は、前期末比79百万円減少の393百万円となっています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失91百万円の計上によるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前年同期の0.5%から1.1%に改善、ROE(自己資本利益率)も前年同期の2.9%から△23.4%と大幅に悪化しています。
これは、利益が改善したものの自己資本が減少したことが影響しています。今後、収益力の強化と自己資本の充実が課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動により92百万円の資金を獲得し、投資活動により207百万円の資金を獲得、財務活動により203百万円の資金を使用した結果、現金及び現金同等物は前期末比96百万円増加の1,239百万円となっています。
配当の支払額
同社は当期、無配としており、今後の業績回復に合わせて配当の検討を進めていく方針です。
今後の展望
同社は2023年度を初年度とする3ヶ年の中期経営計画「TO PLAN 2026」を策定し、コア事業を中心とした既存事業の安定化を図り、業績回復と財務体質の改善に取り組んでいます。
引き続き、不採算事業の撤退やコスト削減などにより収益力の向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
今回の決算では、テーオーデパート本店の閉店などによる構造改革の効果が表れ、収益力の大幅な改善が確認できました。
今後は、コア事業への注力やさらなるコスト削減を進めることで、黒字化と配当再開につなげていくことが期待されます。
株式会社テーオーホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は5月31日で、第2四半期(6月~11月)の決算を2023年1月15日に発表しました。
配当については、当期は無配としているものの、業績回復に合わせて検討する方針です。今後の業績動向に注目していきたいと思います。