株式会社テーオーホールディングスの2023年度第3四半期決算が発表されました。同社は北海道を拠点とする総合企業で、木材事業や流通事業、建設事業などを手掛けています。今期の業績は順調に推移しており、営業利益が前年同期比で大幅増益となっているなど、着実な成長が続いています。今後も同社の健全な経営基盤を活かし、さらなる企業価値の向上に期待が寄せられます。
企業情報
企業名: 株式会社テーオーホールディングス
証券コード: 98120
決算期: 5月期
株式会社テーオーホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社テーオーホールディングスの決算日は5月31日です。第3四半期決算は2024年2月29日に締め切られる決算期間となっています。
主な事業
株式会社テーオーホールディングスは、木材事業、流通事業、建設事業、不動産賃貸事業、自動車関連事業などを手がける総合企業です。木材の販売や製造、ホームセンター運営、建設工事の請負など、幅広い事業分野を展開しています。これらの事業を通じて北海道経済に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期累計期間における同社の業績は、売上高18,609百万円、営業利益253百万円と、前年同期に比べ売上高は3.0%減少したものの、営業利益は76.5%も増加しています。利益率も改善傾向にあり、同社の経営基盤は安定してきているといえます。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2023年5月期26,494百万円から減少傾向にありますが、一方で営業利益は前年同期比で76.5%増と大幅に改善しています。同社では不採算事業の撤退や経営効率化の取り組みを進めており、収益性の向上に努めているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は17,213百万円と前期末から2,386百万円減少しています。負債合計は16,773百万円で、前期末比2,354百万円の減少となっています。純資産は440百万円と、前期末比32百万円の減少です。資産と負債の圧縮が進んでおり、財務基盤の強化に取り組んでいることが分かります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が711百万円、受取手形・売掛金が697百万円それぞれ減少しています。また、賃貸用資産も269百万円減少しており、全体として資産の圧縮が図られています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,097百万円、短期借入金が1,553百万円それぞれ減少し、有利子負債の圧縮が進んでいます。一方で長期借入金は300百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,255百万円増加しましたが、その他の資本剰余金が2,303百万円減少しており、総じて32百万円減少しています。自己資本比率は前期末の2.4%から2.5%に上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前年同期の0.1%から現在の1.1%に上昇しており、同様にROE(自己資本利益率)も前年同期の-15.6%から現在の-10.3%に改善されています。これは収益性の向上と財務体質の強化に取り組んだ成果と考えられます。今後も同様の傾向が続くことが期待されます。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは前年同期比で172百万円の増加となっています。一方で投資キャッシュフローは290百万円の支出増加、財務キャッシュフローは1,183百万円の支出減少となっています。全体としてキャッシュ・ポジションは改善傾向にあり、今後の事業展開に役立つものと考えられます。
配当の支払額
同社は2023年度第3四半期までの期間、無配となっています。株主還元については、財務体質の強化と事業投資の優先を重視しているものと思われます。今後の業績の推移を見ながら、配当の再開についても検討していくことが期待されます。
今後の展望
同社は、2023年度から始まる3ヵ年の中期経営計画「TO PLAN 2026」に取り組んでおり、コア事業の強化や不採算事業の整理などを通じて、収益性の向上と財務体質の改善に努めています。また、住宅関連事業や自動車関連事業などの成長事業にも注力していく方針で、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社テーオーホールディングスは、中期経営計画の着実な実行により、収益性が大幅に改善されてきています。木材事業や自動車関連事業などのコア事業の強化に加え、不採算事業の整理により財務基盤も強化されつつあります。今後はこうした取り組みをさらに推し進め、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
株式会社テーオーホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社テーオーホールディングスの決算日は5月31日で、第3四半期決算は2024年2月29日に締め切られています。配当については、2023年度第3四半期までの期間は無配となっています。今後の業績の推移を見ながら、株主還元の検討が期待されます。