株式会社ジュンテンドーの決算内容をご紹介します。売上高は前年同期比0.6%増加と好調な業績を維持しています。円安の影響などの環境変化があったものの、日用品や園芸・農業用品の需要増加が支えとなり、堅調に推移しました。利益面では価格競争や人件費上昇などを受けて、前年同期比50%超の減少となりました。しかし、今後の販売戦略の強化や経費削減に期待が持てそうです。総合的に見ると、コロナ禍からの回復基調にあり、安定した経営基盤を築いている企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ジュンテンドー
証券コード: E03141
決算期: 2月末
株式会社ジュンテンドーの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ジュンテンドーの決算期は2月末です。第３四半期の決算は2023年11月30日に締めくくられました。
主な事業
株式会社ジュンテンドーはホームセンター事業を主力としており、園芸、農業、建築資材、工具等の専門店として事業を展開しています。園芸、農業、金物、工具といった生活用品の販売が中心で、全国にホームセンター店舗を展開しています。ブックセンター事業も手がけていますが、主力事業はホームセンター事業となっています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は、売上高346億円と前年同期比0.6%の増収となりました。一方で、利益面では価格競争の影響などから営業利益が52.9%減と大きく落ち込みました。経常利益も前年同期比53.3%減の5億27百万円となりました。このように、売上は維持できているものの利益率の低下が課題となっています。
売上・利益の推移
ここ数年の売上高は440億円前後で推移しており、おおむね横ばいの状況です。一方で、経常利益は2022年2月期に約9億円まで回復したものの、今期は5億27百万円と大幅に減少しています。価格競争の激化や人件費の増加などが利益を押し下げているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ジュンテンドーの四半期連結貸借対照表をみると、資産総額は389億円となっています。主な内訳は、流動資産が171億円、固定資産が218億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18億円、商品が141億円となっています。前期末と比べて、商品が4億円増加しています。一方で、有形固定資産は173億円と前期末とほぼ変わりません。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が78億円、借入金が208億円となっています。前期末と比べて、借入金が5億円増加しています。
純資産の部
純資産の部は129億円で、自己資本比率は33.3%となっています。利益剰余金は47億円と、前期末から2億円以上増加しています。
ROAとROE
ROAは1.4%、ROEは2.8%となっています。前期と比べてROAは0.7ポイント、ROEは1.2ポイント低下しています。これは、利益の減少によるものです。今後は、売上拡大と利益率の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが10億円以上のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは7億円程度のマイナスとなっており、新規出店や改装などに資金を投入していることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローはほぼ均衡しています。
配当の支払額
株式会社ジュンテンドーは、1株当たり年間15円の配当を実施しています。前期と同水準の配当を維持しており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
株式会社ジュンテンドーは、今後も園芸、農業、建築資材、工具等の専門店として事業を展開していく方針です。商品力の強化や店舗開発、改装などに取り組み、収益性の向上を目指します。また、人材の確保や経費削減にも注力し、収益基盤の強化を図っていきます。今後の業績改善に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ジュンテンドーは、ホームセンター事業を中心とした専門店チェーンです。売上高は前年並みを確保し、安定した経営基盤を有しています。一方で、利益面では人件費や原材料価格の高騰などから大幅な減益となりました。しかし、今後の商品力強化や店舗開発、経費削減などに期待がかかっています。株主還元も安定的に実施しており、長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ジュンテンドーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジュンテンドーの決算期は2月末で、第３四半期の決算は2023年11月30日に発表されました。同社は1株当たり年間15円の配当を行っており、株主還元にも力を入れています。今後は、収益性の改善と安定した成長が期待されます。
