英和株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比10.9%増の303億22百万円と順調に推移し、経常利益も73.4%増の16億55百万円となりました。環境への配慮や社会インフラ整備等の需要を確実に取り込んでいることが好業績の要因です。今後も新中期経営計画の下、持続可能な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 英和株式会社
証券コード: 98570
決算期: 3月期
英和株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
英和株式会社の決算日は毎年3月31日です。第3四半期決算は毎年12月31日が基準日となります。定時株主総会は毎年6月下旬に開催され、期末配当は毎年6月下旬に支払われます。中間配当は毎年12月上旬に支払われます。
主な事業
英和株式会社は工業用計測制御機器、環境計測・分析機器、測定・検査機器、産業機械などを主に扱う総合商社です。化学工業、鉄鋼業、電力・ガス業界を主な販売先としており、デジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)に対応した製品を提供しています。全国に展開した営業拠点網を活かし、顧客ニーズに的確に対応しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が303億22百万円と前年同期比10.9%増と堅調に推移しました。利益面でも経常利益が16億55百万円と73.4%増加し、高収益を維持しています。収益性の向上により売上総利益率は17.2%となりました。
売上・利益の推移
英和株式会社の売上高は過去3年間で約414億円から303億円まで増加しています。一方で経常利益は約9.5億円から16.6億円まで大幅に増加しており、収益力の向上が顕著です。このように安定した売上を維持しつつ、収益性の改善にも成功しています。
四半期連結貸借対照表について
英和株式会社の2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表は、前期末と比べて総資産が298億12百万円と17億93百万円減少しました。これは主に受取手形・売掛金が減少したためです。一方で負債は150億円と26億35百万円減少し、純資産は148億11百万円と8億41百万円増加しました。自己資本比率は49.7%と健全な財務状況を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が63億75百万円、棚卸資産が27億25百万円、受取手形・売掛金が136億69百万円となっています。前期末と比べて受取手形・売掛金が大幅に減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が54億73百万円、電子記録債務が68億29百万円となっています。前期末と比べて支払手形・買掛金が大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が112億10百万円となっており、前期末から増加しています。また自己資本比率は49.7%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
英和株式会社の2023年3月期のROAは3.4%、ROEは7.9%となっています。前期から改善が続いており、収益力の向上と自己資本の効率的な活用によって企業価値の向上に取り組んでいます。今後もさらなる収益力の強化と資本効率の改善が期待されます。
キャッシュフロー
英和株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を確保しています。投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資等で一時的な資金流出がありますが、財務活動によるキャッシュ・フローの借入金返済等により、全体としては適切なキャッシュ管理が行われています。今後も事業活動を支える健全な財務体質を維持していくことが重要です。
配当の支払額
英和株式会社は、株主還元の一環として積極的な配当政策を実施しています。2023年3月期は年間配当金が58円と前期から11円増加しました。第3四半期累計では配当総額が3.6億円となり、1株当たり配当金は58円となっています。今後も業績拡大に合わせた株主還元の強化が期待されます。
今後の展望
英和株式会社は、新しい中期経営計画のもと、DX、GX、社会資本整備の3つの重点分野に注力することで、持続的な成長を目指します。特に環境対応製品の拡販や、顧客の課題解決に寄与するソリューション提案の強化に取り組んでいきます。同時に生産性向上と経営基盤の強化にも努め、企業価値の向上につなげていきます。
編集部のまとめ
英和株式会社は、第3四半期の業績が好調に推移し、売上高、経常利益ともに前年同期比で大幅増加しました。収益力の改善や財務基盤の強化にも成功しており、同社の将来性にも期待が高まっています。今後も新中期経営計画に基づき、脱炭素化や社会インフラ整備など成長分野への取り組みを強化し、持続的な企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
英和株式会社の決算日や配当についてまとめました。
英和株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。配当については、期末配当は6月下旬に、中間配当は12月上旬に支払われます。2023年3月期は年間配当金が58円と前期から増加しており、今後も業績に応じた株主還元の拡充が期待されます。