株式会社コックスの2023年11月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比101.4%の112億36百万円と好調に推移し、営業利益は224.2%増と大幅な増益となりました。主力ブランドの好調な販売が収益を押し上げた結果です。今後は、オムニチャネル化の推進やブランド力の強化に注力し、さらなる業績向上を目指してまいります。
企業情報
企業名: 株式会社コックス
証券コード: E03163
決算期: 2024年2月期
株式会社コックスの決算日・決算時期(スケジュール)
株式会社コックスの決算期は2月末日となっています。決算スケジュールとしては、3月1日から2月末日までの1年間を会計期間としており、四半期決算は5月、8月、11月、2月に行っています。
主な事業
株式会社コックスは、国内アパレルメーカーとして主に婦人服の企画・製造・販売を行っています。主力ブランドとして「ikka」「LBC」「notch.」などを展開しており、自社ECサイトや直営店の運営のほか、百貨店や専門店などで販売活動を行っています。また、ECでの自社ブランド販売にも注力しており、オムニチャネル化の推進に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
株式会社コックスの2023年11月期第3四半期の業績は、売上高112億36百万円(前年同期比101.4%)、営業利益11億46百万円(同224.2%増)と好調に推移しました。売上総利益率の改善や経費削減の効果により、大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
株式会社コックスの過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は2022年2月期の100億9千万円から、2023年11月期第3四半期には112億36百万円と増加傾向にあります。一方で、経常利益は2022年2月期の5億17百万円から、2023年11月期第3四半期には13億78百万円と大幅に増加しており、収益性の向上が見られます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社コックスの2023年11月期第3四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は115億80百万円と前期末から13億71百万円増加しています。この増加の主な要因は、関係会社預け金の増加や売上預け金の増加などによるものです。一方、負債は40億91百万円と前期末から1億46百万円増加しており、純資産は74億89百万円と前期末から12億24百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が25億77百万円と前期末から6億54百万円減少しましたが、関係会社預け金が12億円、売上預け金が8億21百万円と増加しています。また、棚卸資産も16億42百万円と前期末から1億94百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が7億48百万円と前期末から2億37百万円増加しています。一方で、退職給付に係る負債が19百万円、繰延税金負債が3億28百万円と減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が34億84百万円と前期末から11億39百万円増加しています。また、その他の包括利益累計額も11億53百万円と前期末から81百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社コックスのROA(総資産経常利益率)は、2022年2月期が5.1%、2023年11月期第3四半期が11.9%と大幅に改善しています。これは、経常利益の増加に加え、総資産の効率的な活用が進んだためと考えられます。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は、2022年2月期が8.9%、2023年11月期第3四半期が15.2%と高水準を維持しており、株主価値の向上にも寄与しています。
キャッシュフロー
株式会社コックスの2023年11月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは5億85百万円のプラスとなっています。これは、税金等調整前四半期純利益が大幅に増加したことや、運転資本の改善が進んだことによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは6億94百万円のマイナスとなっており、主に関係会社預け金の増加によるものです。
配当の支払額
株式会社コックスは、2023年11月期第3四半期においては配当の支払いはありませんでした。同社は株主還元の重要性を認識しており、中長期的な業績動向を踏まえつつ、適切な配当水準の検討を行っていくものと考えられます。
今後の展望
株式会社コックスは、今後もブランド力の強化やオムニチャネル化の推進に取り組み、事業基盤の強化を図っていきます。具体的には、主力ブランドの強化やリニューアルの継続、EC事業の拡大などに注力していく方針です。これにより、収益性の向上と持続的な成長を目指していくものと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社コックスの2023年11月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに大幅な増加となりました。これはブランド力の強化やオムニチャネル化の推進などの取り組みが功を奏したことが主な要因です。今後も同社は、収益基盤の強化と持続的な成長を目指していくものと考えられます。株主還元についても、中長期的な視点から検討が行われることが期待されます。
株式会社コックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社コックスの決算期は2月末日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月に行われています。2023年11月期第3四半期においては、配当の支払いはありませんでした。同社は株主還元の重要性を認識しており、今後の業績動向を踏まえて、適切な配当水準の検討を行っていくものと考えられます。