株式会社コックスの2024年3月期第1四半期決算が発表されました。本業の好調さや経営改善の成果が表れた決算となっています。これからも株式会社コックスの業績に注目していきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社コックス
証券コード: E03163
決算期: 2月
株式会社コックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コックスの決算日は2月末日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月と年4回行われています。通期決算は2月末日に行われる年1回の決算となっています。
主な事業
株式会社コックスはアパレル・ファッション業界に属しており、衣料品小売業を主な事業としています。主力ブランドには「ikka」や「LBC」があり、主に日本国内でブランド展開をしています。店舗展開に加えて、自社ECサイトでのオンライン販売にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の連結売上高は39億4千万円、営業利益は4億6千5百万円となりました。売上高は前年同期比98.8%と減収となりましたが、売上総利益率は1.2ポイント改善し、販売費及び一般管理費は前年同期比100.6%と増加したものの、全体としては利益率が改善されています。
売上・利益の推移
株式会社コックスの売上高は、前期の148億8千5百万円から当第1四半期で39億4千万円と減少しましたが、経営改善の成果により経常利益は4億6千8百万円と前年同期の5億4千1百万円から減少したものの高水準を維持しています。今後も引き続き、EC販売強化やブランド力向上などの施策によりさらなる収益力の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社コックスの四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は117億3千9百万円、負債合計は36億6千8百万円、純資産合計は80億7千万円となっています。前期末と比較して、資産は減少しましたが、負債も大幅に減少したことで、自己資本比率は68.7%と健全な財務状況を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が24億5千7百万円と減少したものの、棚卸資産が18億2千5百万円と増加しています。また、投資有価証券も29億3千3百万円と増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が6億3千7百万円、未払法人税等が1億1千3百万円と減少しています。一方で、電子記録債務が7億7千2百万円と増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が54億7千7百万円と増加していることから、株主資本が68億円を超え、自己資本比率も68.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社コックスのROAは前年同期の4.8%から当第1四半期では3.8%に低下しましたが、ROEは15.9%と前年同期の15.6%から改善しています。これは、収益性の向上や財務の健全性が維持されていることを示しています。今後も更なる収益力の向上に期待が持てる決算となりました。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが1億4千7百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローは4千6百万円のマイナスとなりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは5千7百万円のマイナスとなっています。全体としては現金及び現金同等物が4億7千8百万円減少しており、財務の健全性が維持されています。
配当の支払額
株式会社コックスは当第1四半期において配当の支払いは行っていません。年間配当については、前期の年間配当金が41.35円でしたが、当期の配当予想については未定となっています。今後の業績動向等を踏まえて、適切な配当政策を実施していくものと考えられます。
今後の展望
株式会社コックスは、ブランド力の強化やECチャネルの強化、店舗改革などに取り組み、収益力の向上を目指しています。世界情勢の不確定要因や消費マインドの変化など、経営環境は依然として厳しい状況が続いていますが、持続的な成長につなげるための施策を着実に実行していくことが期待されます。今後の株式会社コックスの業績動向にも注目していきましょう。
編集部のまとめ
株式会社コックスの2024年3月期第1四半期決算は、売上高は減収となったものの、利益率の改善が図られ、健全な財務状況を維持しています。また、ブランド力強化やEC強化など、中長期的な成長に向けた施策にも取り組んでおり、今後の業績動向に期待が持てる決算となりました。株式会社コックスは今後の経営改善の進捗にも注目していきたいと思います。
株式会社コックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社コックスの決算日は2月末日で、年4回の四半期決算を行っています。当第1四半期は、売上高は減少したものの、利益率の改善などが見られ、財務状況も健全に推移しています。配当については前期実績は年間41.35円でしたが、当期の配当予想は未定となっています。今後の業績動向を見極めながら、適切な配当政策を実施していくことが期待されます。