こんにちは。今回は、ホームセンター大手の株式会社カンセキの最新決算について分析したいと思います。株式会社カンセキは、栃木県宇都宮市に本社を置く小売りの大手企業です。主な事業はホームセンター、アウトドア用品、業務スーパーなどを展開しています。
企業情報
企業名: 株式会社カンセキ
証券コード: E03179
決算期: 2月末日
株式会社カンセキの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社カンセキの決算期は2月末日です。決算発表は、通常2月から3月中旬頃に行われます。また、第3四半期決算は11月末日に締め、1月中旬頃に決算発表を行っています。
主な事業
株式会社カンセキの主な事業は、ホームセンター事業、WILD-1事業、専門店事業、店舗開発事業の4事業です。ホームセンター事業では、ペット用品、園芸用品、日用品を中心に販売しています。WILD-1事業では、アウトドア用品の販売を行っています。専門店事業では、業務スーパーやオフハウスなどの店舗運営を行っています。店舗開発事業では、アミューズメント施設の運営や不動産の賃貸などを行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期累計期間の売上高は268億64百万円となりました。しかし、営業損失は3億91百万円、経常損失は4億34百万円、四半期純損失は8億88百万円となりました。利益面では厳しい状況となっています。
売上・利益の推移
直近の第49期(2022年3月1日~2023年2月28日)の売上高は380億69百万円、経常利益は12億67百万円、当期純利益は6億94百万円でした。前期と比べ、当第3四半期累計期間の業績は悪化しています。売上高は減少し、経常損失、四半期純損失となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の総資産は306億63百万円と、前事業年度末に比べ10億80百万円増加しました。一方で負債は203億43百万円と19億15百万円増加しました。純資産は103億20百万円と8億35百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、商品が12億53百万円増加したことなどから、総資産が増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が7億10百万円増加、長期借入金が17億8百万円増加したことなどから、総負債が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、配当金の支払89百万円および四半期純損失8億88百万円を計上したことにより、純資産が減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の3.49%から当第3四半期累計期間では▲2.96%と大幅に悪化しました。また、ROE(自己資本利益率)も前期の5.74%から当第3四半期累計期間では▲8.00%と大幅に悪化しています。利益の減少に加え、自己資本の減少により、収益性と資本効率が低下しました。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間におけるキャッシュ・フロー計算書の情報は開示されていませんが、利益の減少や設備投資などから、キャッシュフローの悪化が想定されます。今後の資金繰りには注意が必要です。
配当の支払額
当社は、2023年５月26日の定時株主総会において、1株当たり年間配当金24円を支払うことを決議しました。前期と比べ12円の増配となっています。
今後の展望
今後の業績見通しについては、物価高や金利上昇などの経済環境の悪化が見込まれることから、引き続き厳しい状況が続くと予想されます。そのため、売上の確保と業績の回復に向けて、施策の強化が重要だと考えられます。新規出店や商品ラインナップの見直しなどに取り組み、収益力の改善を図る必要があります。
編集部のまとめ
株式会社カンセキの決算は、厳しい内容となりました。売上高は堅調に推移しているものの、利益面では大幅な赤字となっています。特に、減損損失の計上や電気料の高騰などの影響が大きかったようです。今後は、収益性の改善に向けた施策に注目していく必要がありますね。株主への配当は増配となっており、一定の株主還元は行われているものの、全体としては厳しい決算内容だったといえます。
株式会社カンセキの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カンセキの決算期は2月末日で、第3四半期決算は11月末日となっています。当期の決算では、売上高は268億64百万円と堅調でしたが、営業損失3億91百万円、経常損失4億34百万円となり、大幅な赤字決算となりました。また、1株当たり年間配当金は24円と増配となっています。今後の業績回復に期待が寄せられています。
