藤井産業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は639億86百万円と前年同期比9.1%増加し、過去最高の上半期業績を更新しました。経常利益は36億88百万円と前年同期比33.7%増加し、高い収益性を維持しています。この決算は、同社の持続的な成長と企業価値向上への取り組みが着実に実を結んでいることを示しています。
企業情報
企業名: 藤井産業株式会社
証券コード: E02747
決算期: 3月31日
藤井産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
藤井産業株式会社の決算期は3月31日で、年1回の本決算に加え、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)の四半期決算を行っています。今回発表されたのは2023年12月期第3四半期の決算結果となります。
主な事業
藤井産業株式会社は、電設資材の販売、情報通信工事、建設資材の販売、コンクリート圧送工事などを主な事業としています。また、産業システムの販売や建設システムの提供、土木建設機械の販売などのプラントエンジニアリング事業も展開しています。さらに、再生可能エネルギーの発電事業や計測機器の販売にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が639億86百万円と前年同期比9.1%増加しました。この増収による利益率の改善で、経常利益は36億88百万円と前年同期比33.7%増加しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は23億51百万円と前年同期比36.8%増加しており、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
藤井産業株式会社は、最近3年間で売上高が800億円台まで増加し、さらに経常利益も40億円に迫る水準まで伸びています。特に今期は上半期の業績が好調で、過去最高の売上高と経常利益を記録しています。このような業績の伸びは、既存事業の堅調な推移と新規事業の貢献によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表では、総資産が610億47百万円と前期末から23億12百万円増加しました。これは主に商品が増加したことによるものです。一方、負債は260億5百万円と前期末から337百万円増加し、純資産は350億41百万円と前期末から19億76百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が475億23百万円と前期末から26億98百万円増加しましたが、固定資産は135億24百万円と前期末から3億86百万円減少しています。流動資産の増加は主に商品の増加によるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が236億71百万円と前期末から3億75百万円増加しましたが、固定負債は23億34百万円と前期末から38百万円減少しています。流動負債の増加は主に契約負債の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、純資産が350億41百万円と前期末から19億76百万円増加しています。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
藤井産業株式会社のROA(総資産利益率)は直近3年間で約4.5%台を推移しています。一方、ROE(自己資本利益率)は約8%台と比較的高い水準を維持しています。これは、売上高や経常利益の着実な増加により収益性が向上し、自己資本の効率的な運用ができていることを示しています。今後も事業展開を加速させ、更なる収益力の向上とROE向上を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
藤井産業株式会社は、事業活動によるキャッシュ・フローが安定的に確保されている企業です。直近3年間の営業キャッシュ・フローは年間30億円前後で推移しており、投資キャッシュ・フローとのバランスを保ちながら、設備投資や新規事業への投資に活用されています。また、財務キャッシュ・フローでは配当金の支払いなどが行われ、株主還元にも注力しています。このようなキャッシュ・フローの状況から、藤井産業株式会社は財務基盤が強く、今後の事業拡大に向けての潜在力も高いと言えるでしょう。
配当の支払額
藤井産業株式会社は、株主還元に積極的に取り組んでおり、2023年12月期の年間配当金は75円を計画しています。これは前期の年間配当金55円から20円の増配となっています。今後も、収益力の向上に合わせた配当増額を続けていくことが期待されます。
今後の展望
藤井産業株式会社は、AIやIoT、高速通信技術を活用した「効率的でスマートな社会のインフラを支える」事業の創出、および既存事業の強化を重点戦略として掲げています。また、首都圏エリアでのシェア拡大やM&Aの推進といった成長戦略にも注力しています。これらの施策を着実に実行することで、中長期的な連結売上高1,000億円、連結経常利益率5%超の達成を目指していきます。引き続き、同社の業績に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
藤井産業株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、経常利益、純利益のいずれも前年同期比で大幅に増加し、過去最高水準を記録しました。これは、同社の持続的な成長戦略が着実に実を結んでいることを示しています。事業ポートフォリオの最適化、収益性の向上、株主還元の強化など、同社の健全な経営基盤の構築が進んでいると評価できます。今後の更なる業績拡大と企業価値の向上が期待されます。
藤井産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
藤井産業株式会社の決算期は3月31日で、年1回の本決算に加え、第1四半期(6月30日)、第2四半期(9月30日)、第3四半期(12月31日)の四半期決算を行っています。2023年12月期の年間配当金は75円を計画しており、前期から20円の増配となっています。今後も、収益力の向上に合わせた配当増額が期待されます。