株式会社植松商会の2023年12月期第3四半期決算報告をまとめました。機械工具の総合商社として顧客のものづくりに貢献し、売上高・利益ともに増収増益と好調な結果となりました。今後も設備投資需要の回復を背景に、業績の伸長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社 植松商会
証券コード: E02753
決算期: 3月期
株式会社 植松商会の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社植松商会の決算期は3月期で、第3四半期会計期間は2023年9月21日から2023年12月20日までとなっています。通期の決算は毎年3月20日に行われます。
主な事業
株式会社植松商会は、機械、工具、産業機械・器具等の販売を主な事業としています。機械工具の総合商社として、自動車部品や製造業向けの設備・工具の販売を手がけています。ユーザーのものづくりに寄与する新商品や技術提案などにより、受注・売上の拡大に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
第3四半期累計期間の売上高は5,480百万円と、前年同期比10.3%増加しています。利益面では経常利益が141百万円と42.4%の増加となりました。増収効果から、営業利益は84百万円と88.0%増、四半期純利益も96百万円と123.1%の増加と好調な業績となっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、前期は6,455百万円と大幅な伸長を示しています。利益面でも、経常利益は前期141百万円と増益基調にあり、今期第3四半期累計期間においても141百万円と高水準を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社植松商会の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は5,208百万円となり、前期末から703百万円増加しています。主な増加要因は、現金及び預金が395百万円、投資有価証券が140百万円それぞれ増加したことなどです。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,452百万円と前期末比516百万円増加しています。これは主に現金及び預金、受取手形及び売掛金、商品などが増加したためです。固定資産は1,756百万円と前期末比187百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,031百万円と前期末比488百万円増加しています。主な増加要因は支払手形及び買掛金、電子記録債務の増加です。固定負債は236百万円と前期末比105百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部は2,941百万円となり、前期末比110百万円の増加となりました。主な要因は、四半期純利益96百万円の計上による利益剰余金の増加と、株主総会決議による配当金57百万円の支払いなどです。
ROAとROE
株式会社植松商会のROA(総資産経常利益率)は2.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.3%となっています。過去3年の推移を見ると、両指標ともに
増加傾向にあり、収益性の改善が進んでいます。
キャッシュフロー
第3四半期会計期間は四半期キャッシュ・フロー計算書を開示していないため、詳細な情報は掴めませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で大幅に改善していることがうかがえます。投資活動では有価証券の売却による収入がある一方で、設備投資などで支出も増加しているようです。
配当の支払額
株式会社植松商会の配当については、2023年3月期の年間配当金は25円となっています。前期の20円から増配しており、業績拡大を受けて株主還元を強化しています。
今後の展望
株式会社植松商会は、中期経営計画に基づき、収益力の向上、企業価値の向上、人材育成に取り組んでいます。自動車や製造業の生産回復、設備投資需要の高まりから、今後も業績の伸長が期待できそうです。引き続き、顧客のものづくりに貢献する新商品・技術提案で受注拡大を図り、更なる成長が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社植松商会は、機械工具の総合商社として、自動車や製造業の設備投資需要の回復を背景に、売上高・利益ともに増加しています。今後も中期経営計画に基づいて収益力と企業価値の向上に取り組むことで、持続的な成長が期待できそうです。株主還元も強化しており、株主にとってもプラスの材料といえます。
株式会社 植松商会の決算日や配当についてまとめました。
株式会社植松商会の決算期は3月期で、第3四半期会計期間は2023年9月21日から12月20日までとなっています。2023年3月期の年間配当金は25円と増配となり、業績拡大に伴う株主還元の強化が窺えます。今後も設備投資需要の回復とともに、同社の業績拡大が期待できるでしょう。