株式会社アークスの2023年3月1日から2023年11月30日までの第3四半期決算報告が発表されました。食品スーパーマーケット業界のリーディングカンパニーとして、物価高騰への対応や店舗開発など、積極的な経営戦略を展開しており、増収増益に結びついております。
企業情報
企業名: 株式会社アークス
証券コード: E03199
決算期: 2月末日
株式会社アークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アークスは2月末日を決算期末日としており、通常3月下旬に本決算、6月上旬に第1四半期、9月上旬に第2四半期、12月上旬に第3四半期の決算発表を行っています。
主な事業
株式会社アークスは、北海道を中心とした食品スーパーの運営を主要事業としています。377店舗(2023年11月30日時点)を展開し、地域密着型の小売事業を展開しています。そのほかに、食品製造や物流事業、不動産事業などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高4,364億10百万円(前年同期比4.2%増)、営業利益110億94百万円(前年同期比7.9%増)、経常利益123億41百万円(前年同期比7.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益79億7百万円(前年同期比1.8%増)となりました。堅調な売上高と、費用抑制効果により増益となっています。
売上・利益の推移
前期の通期業績は、売上高4,364億10百万円、営業利益110億94百万円、経常利益123億41百万円、親会社株主に帰属する当期純利益79億7百万円と、増収増益となりました。第3四半期までの業績も堅調に推移しており、通期でも増収増益が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産2,705億69百万円、純資産1,738億55百万円、自己資本比率64.3%となっています。資産は前期末比44億13百万円増加し、純資産も21億69百万円増加しています。
資産の部
資産の主な変動は、現金及び預金が37億24百万円減少した一方で、棚卸資産が27億52百万円、投資有価証券が21億73百万円増加したことなどによります。
負債の部
負債の主な変動は、買掛金が43億67百万円増加した一方で、短期借入金が16億77百万円、未払法人税等が10億95百万円減少したことなどによります。
純資産の部
純資産の主な変動は、利益剰余金が46億33百万円、その他有価証券評価差額金が17億29百万円増加した一方で、自己株式が42億98百万円増加したことなどによります。
ROAとROE
株式会社アークスは、ROA(総資産経常利益率)4.6%、ROE(自己資本利益率)5.8%となっています。前期同様、安定的な収益性と財務体質が維持できている状況です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは162億47百万円の収入となり、前年同期比43.8%の増加となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは78億64百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは121億3百万円の支出となっています。
配当の支払額
株式会社アークスは、第2四半期末に1株当たり29円、期末に1株当たり30円の配当を実施しており、年間配当金は59円となっています。安定した配当政策を維持しています。
今後の展望
株式会社アークスは、物価高騰への対策として自社PBブランドの拡販や、店舗改装、物流の効率化など、様々な施策に取り組んでいきます。また、ネットスーパー事業の拡大やグループシナジーの強化、サステナビリティ活動の推進など、中長期的な視点での成長戦略にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社アークスは、価格競争力の強化や生産性向上、新サービスの展開など、様々な施策を実行し、堅調な業績を残しています。立地の良い北海道を中心に展開し、地域密着型の経営が強みです。今後もコスト管理と新分野への挑戦を両立させ、持続的な成長が期待できる企業といえます。
株式会社アークスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アークスの決算日は2月末日で、年間配当金は59円を見込んでいます。安定した配当政策が特徴で、投資家の注目も集まっています。今後も業績の確保と株主還元の両立を図り、企業価値向上に取り組んでいくことが期待されます。