アルテック株式会社の2023年12月期第1四半期決算報告書が発表されました。業績が好調に推移しているようですね。商社事業と4Kプリフォーム事業の2つのセグメントで構成されているこの企業は、コロナ禍からの回復に向けて順調に進んでいる印象です。
企業情報
企業名: アルテック株式会社
証券コード: 99720
決算期: 12月期
アルテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アルテック株式会社の決算日は11月30日です。第1四半期の決算期間は2023年12月1日~2024年2月29日となっています。
主な事業
アルテック株式会社は、商社事業と4Kプリフォーム事業の2つのセグメントを展開しています。商社事業では、フレキソ印刷機や水処理関連装置などの産業機械の販売を行っています。また、4Kプリフォーム事業では、飲料用プリフォームの製造・販売を手がけています。新規事業として再生ペレット製造事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の売上高は4,064百万円と前年同期比で10.7%の増収となりました。両事業ともに増収を達成しています。一方で、経常損失は19百万円と前年同期の53百万円の損失から改善しつつあります。プリフォーム事業の収益性向上に課題が残るものの、商社事業の増益により全体としては赤字幅が縮小しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比10.7%増の4,064百万円と順調に推移しています。一方で、経常損失は19百万円と前年同期の53百万円の損失から改善しつつあります。プリフォーム事業の収益性向上に課題が残るものの、商社事業の増益により全体としては赤字幅が縮小しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末における総資産は22,127百万円となり、前連結会計年度末に比べ581百万円増加しています。流動資産は13,445百万円、固定資産は8,681百万円です。
資産の部
流動資産は13,445百万円と前期末から704百万円増加しています。現金及び預金、前渡金、短期貸付金が増加したことが主な要因です。一方、固定資産は8,681百万円と前期末から123百万円減少しています。工場設備の除売却などによる有形固定資産の減少が主な要因です。
負債の部
負債合計は10,653百万円と前期末から928百万円増加しています。流動負債が9,146百万円と1,008百万円増加した一方、固定負債は1,507百万円と80百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は11,473百万円と前期末から346百万円減少しています。利益剰余金の減少や為替換算調整勘定の減少が主な要因です。自己資本比率は51.4%となっています。
ROAとROE
当第1四半期連結累計期間のROAは開示されていませんが、親会社株主に帰属する四半期純損失が42百万円と前年同期の86百万円から改善傾向にあります。一方、ROEは、当期純利益の減少から前年同期の△0.7%から若干悪化し、△0.4%となっています。今後の収益性の改善に期待が持てそうです。
キャッシュフロー
当第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、現金及び預金残高は前期末から814百万円増加して3,972百万円となっています。売掛金や商品及び製品が減少したことが現金増加の主な要因と考えられます。
配当の支払額
アルテック株式会社は、2024年2月28日開催の定時株主総会において、1株当たり7円の期末配当を決議しました。前期に比べて3円の減配となりました。
今後の展望
今後については、製造コストの抑制や生産性の向上など、プリフォーム事業の収益性向上が重要な課題となっています。一方で、商社事業では新規商権の開拓が順調に進んでおり、全体としても増収増益を目指していくものと考えられます。コロナ禍からの回復基調は継続するものとみられ、アルテック株式会社の業績改善にも期待がかかっています。
編集部のまとめ
アルテック株式会社の2023年12月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比10.7%増と好調に推移しました。商社事業の好調により、経常損失も前年同期から改善しつつあります。一方で、プリフォーム事業の収益性向上が課題となっています。今後は、両事業のバランスのとれた成長が期待されますね。
アルテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アルテック株式会社の決算日は11月30日で、第1四半期の決算期間は2023年12月1日~2024年2月29日となっています。2024年2月28日開催の定時株主総会において、期末配当は1株当たり7円が決議されました。前期比3円の減配となりましたが、全体としては業績改善の傾向にあるといえそうです。