アルテック株式会社の2023年12月1日から2024年5月31日までの第2四半期決算が発表されました。売上高は9,235百万円と、前年同期に比べ21.0%の増収となりました。また、営業損失9百万円と前年同期に比べ赤字幅が縮小しています。今期の業績は概ね順調に推移しており、今後の更なる成長が期待されています。
企業情報
企業名: アルテック株式会社
証券コード: E02774
決算期: 11月
アルテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アルテック株式会社は11月決算の企業です。2023年11月30日を決算期末とし、2024年7月12日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
アルテック株式会社は商社事業とプリフォーム事業の2つの事業を展開しています。商社事業では、産業機械や電子部品、医療機器などの販売を行っています。一方、プリフォーム事業では、ペットボトルやその他プラスチック製品の原料となるプリフォームの製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、産業の発展と環境保護に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の連結業績は、売上高が9,235百万円と前年同期比21.0%の増収となりました。一方、営業損失は9百万円と前年同期に比べ赤字幅が縮小しています。商社事業の増益により、全体としては黒字に転換しつつあります。利益率の改善が課題となっています。
売上・利益の推移
過去2年間の業績を見ると、売上高は17,832百万円から9,235百万円と増加しています。一方で、経常損失は963百万円から1百万円と大幅に改善しています。中期経営計画に基づき、商社事業の収益力強化とプリフォーム事業の収益性改善に取り組んでいる成果が表れてきています。
四半期連結貸借対照表について
アルテック株式会社の2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が23,664百万円となっています。前期末比2,118百万円の増加となりました。
資産の部
流動資産は14,800百万円と前期末比2,059百万円増加しました。現金及び預金、前渡金、短期貸付金が増加したことが主な要因です。固定資産は8,864百万円と前期末比59百万円増加しています。
負債の部
流動負債は10,065百万円と前期末比1,927百万円増加しました。短期借入金、リース債務、前受金が増加したことが主な要因です。固定負債は1,955百万円と前期末比367百万円増加しました。
純資産の部
純資産合計は11,644百万円と前期末比176百万円減少しました。利益剰余金の減少が主な要因です。自己資本比率は49.1%となっています。
ROAとROE
アルテック株式会社のROAは前年同期の-0.81%から-0.02%に改善しています。一方、ROEは前年同期の-0.99%から-0.61%と依然として低い水準にあります。収益性の改善とともに、資産効率の向上も課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが498百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが1,276百万円の収入、財務活動によるキャッシュフローが516百万円の収入となっています。これらの結果、現金及び現金同等物は前期末比2,339百万円増加し、5,428百万円となりました。
配当の支払額
アルテック株式会社は、2024年2月28日開催の定時株主総会で、1株につき7円の期末配当を決議しています。前期と比べ3円の減配となっています。株主還元の強化は今後の課題の1つといえるでしょう。
今後の展望
アルテック株式会社は、中期経営計画に基づき、商社事業の収益力強化とプリフォーム事業の収益性改善に取り組んでいきます。新規商権の開拓や生産効率の向上、環境対応型製品の拡販などに注力し、収益力の一層の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
アルテック株式会社の第2四半期決算は、商社事業の好調な業績により全体としてはプラス圏に転換しつつあります。ただし、プリフォーム事業の収益改善は課題が残されています。今後は、中期経営計画に沿って、両事業の収益性向上に注力していくことが重要でしょう。また、株主還元策の強化も期待されています。
アルテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アルテック株式会社は11月決算の企業で、2024年7月12日に第2四半期決算を発表しました。今期の配当は1株当たり7円と前期より減配となりました。収益性の改善と株主還元の強化が今後の課題といえます。