株式会社小僧寿しの2024年第1四半期決算報告がリリースされました。小僧寿しは、持ち帰り寿し店「小僧寿し」やメキシカン料理店「TacoBell」など、多様な事業ブランドを展開しており、今期も順調に業績を残しています。
企業情報
企業名: 株式会社小僧寿し
証券コード: 99730
決算期: 12月
株式会社小僧寿しの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社小僧寿しの決算は毎年12月に行われています。第1四半期決算は2024年3月31日時点のものとなります。
主な事業
株式会社小僧寿しは、「小売事業」「飲食事業」「流通事業」の3つの事業セグメントを展開しています。小売事業では「小僧寿し」や「だいまるストアー」を、飲食事業ではメキシカン料理店「TacoBell」や居酒屋業態の店舗を、流通事業ではフード・デリバリー業態「デリズ」などを運営しています。全国に547店舗を展開し、多様な食を提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が42億10百万円と前年同期比で87.6%の大幅増収となりました。しかし、営業損失は81百万円、経常損失は81百万円と赤字が続いています。利益率は低下傾向にありますが、中長期的な施策により収益性の改善を目指しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で87.6%増加しましたが、営業利益・経常利益は赤字が続いています。これは、新型コロナの影響や原材料価格の高騰などの外部環境の変化に伴う収益性の悪化が原因とされています。ただし、地方圏での新規出店や流通事業の拡大など、収益基盤の強化に向けた取り組みを進めていることから、今後の業績改善に期待が持てます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社小僧寿しの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は54億84百万円と前期末比で減少しましたが、負債合計は50億67百万円と減少しています。一方で、純資産合計は4億16百万円と前期末比で増加しており、自己資本比率は7.1%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9億73百万円、受取手形及び売掛金が12億64百万円となっています。また、棚卸資産が4億57百万円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が16億59百万円、長期借入金が11億76百万円となっています。前期末からは負債合計が減少しているものの、依然として高水準です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2億20百万円、資本剰余金が6億69百万円となっています。新株予約権の行使などにより、純資産合計が前期末から増加しています。
ROAとROE
株式会社小僧寿しのROAは前期末時点で4.7%となっており、ROEは△115.8%と低い水準にあります。これは、前期の営業損失や経常損失の計上により、収益性が低下したことが主な要因です。今後は、事業構造の改革や収益基盤の強化に取り組み、収益性の向上を目指します。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況については、詳細な情報が開示されていません。ただし、四半期連結財務諸表の注記から、減価償却費やのれんの償却額などの非資金項目は一定の水準を維持していることが分かります。今後は、設備投資や新規出店、M&Aなどに向けた適切なキャッシュマネジメントが重要になると考えられます。
配当の支払額
株式会社小僧寿しは、前期に株主優待制度の改定を行いましたが、直近の四半期報告書には配当に関する情報が記載されていません。今後の収益性の改善と、株主還元のあり方につきましては注目していく必要があります。
今後の展望
株式会社小僧寿しは、持株会社体制への移行を2024年7月1日に予定しています。これにより、経営の効率化と事業ポートフォリオの最適化を進め、収益性の改善を目指します。また、海外事業の拡大や流通事業の強化など、多角的な成長戦略を展開しています。次期以降の業績回復と、持続的な企業価値の向上に期待が寄せられます。
編集部のまとめ
株式会社小僧寿しは、多様な事業ブランドを展開する「トータル・フード・プロバイダー」として注目されています。今期は外部環境の変化により収益性が低下したものの、持株会社体制への移行や海外事業の拡大など、中長期的な成長に向けた施策を着実に推進しています。今後の業績改善と株主還元の動向に注目しながら、同社の事業展開を見守っていきたいと思います。
株式会社小僧寿しの決算日や配当についてまとめました。
株式会社小僧寿しの決算は毎年12月に行われています。直近の第1四半期決算では、売上高が42億10百万円と大幅増収となりましたが、利益面では課題が残されています。配当については、直近の四半期報告書では情報が開示されていませんが、今後の株主還元の動向に注目が集まることになるでしょう。