タキヒヨー株式会社の最新の決算報告が公開されました。好調な業績と増配が注目されています。この企業は主に高品質なアパレル製品やテキスタイル製品を手掛ける老舗企業ですね。最近は賃貸事業や化成品事業など、幅広い分野で事業を展開しています。
企業情報
企業名: タキヒヨー株式会社
証券コード: 99820
決算期: 2023年2月期
タキヒヨー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
タキヒヨー株式会社の決算期は2月期です。第3四半期(2023年9月1日~11月30日)の決算報告が今回公開されました。
主な事業
タキヒヨー株式会社は、アパレル・テキスタイル関連事業を中心とした企業です。高級婦人服や紳士服、ベビー・キッズ服などの衣料品を製造・販売しています。また、賃貸事業や化成品事業、ライフスタイル事業なども手掛けています。多角化を進めながら、高品質な製品づくりに注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は44,142百万円と、前年同期比で7.9%減少しました。一方で、営業利益は1,025百万円と、前年同期比で316.6%増加しています。主力のアパレル・テキスタイル関連事業が好調に推移し、採算性も改善しつつあります。
売上・利益の推移
直近の業績を見ると、売上高は減少傾向にありますが、利益率は改善されてきています。黒字体質の回復に向けた取り組みが奏功しつつあると言えるでしょう。特に、アパレル・テキスタイル関連事業の収益性が高まっていることが大きな要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は49,324百万円となり、前期末から2,203百万円増加しています。一方、負債は20,153百万円で、前期末から901百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、流動資産が24,644百万円と前期末から1,731百万円増加しています。これは主に受取手形及び売掛金の増加によるものです。固定資産も24,680百万円と前期末から472百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が14,607百万円と前期末から232百万円増加しました。固定負債は5,546百万円で、前期末から669百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部は29,170百万円と前期末から1,302百万円増加しました。自己資本比率は58.9%と、財務の健全性も高い水準を維持しています。
ROAとROE
タキヒヨー株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.9%となっています。前年同期と比べると大幅に改善されており、収益性と資本効率の向上が進んでいます。これは主力事業の収益性が高まったことによる好影響です。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが205百万円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは49百万円の増加、財務活動による資金は177百万円の増加となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の残高は3,821百万円と、前期末から488百万円増加しています。
配当の支払額
当期の配当金は、1株当たり20円を予定しています。前期と同水準の配当を継続する予定で、収益力の回復や株主還元に力を入れている様子が伺えます。
今後の展望
今期の業績は好調に推移しているものの、2023年秋冬シーズンの需要が鈍化したことで、2024年春夏シーズンの受注も厳しい状況となっています。そのため、通期の業績見通しは据え置きとなりました。今後は採算性の低い事業の整理を進め、収益基盤の強化に努めていく方針です。
編集部のまとめ
タキヒヨー株式会社の決算は、売上減少ながらも利益が大幅に改善されてきていることが注目されます。主力のアパレル・テキスタイル事業の収益性が高まり、賃貸事業や化成品事業も堅調に推移しています。今後はさらなる経営改善に取り組み、持続的な成長と株主還元の拡充が期待できる企業といえるでしょう。
タキヒヨー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
タキヒヨー株式会社の決算期は2月期で、第3四半期の決算が先日公表されました。主力事業の収益性が向上し、経常利益も大幅に増加するなど業績は好調に推移しています。配当金も前期と同水準の年間20円を予定しており、株主還元にも力を入れています。企業の収益力の回復と財務の健全性が評価されるところだと言えますね。