ファーストリテイリングの2023年9月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比13.2%増の8,108億円、営業利益が同25.3%増の1,466億円と、大幅な増収増益となりました。
海外ユニクロ事業が北米、欧州を中心に好調で、売上収益が同23.3%増の4,413億円、営業利益が同35.8%増の778億円と大幅に伸長しました。
国内ユニクロ事業も増収増益となり、売上収益は同1.5%増の2,444億円、営業利益は同18.0%増の465億円でした。
企業情報
企業名: 株式会社ファーストリテイリング
証券コード: E03217
決算期: 8月31日
株式会社ファーストリテイリングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ファーストリテイリングの決算は 8月31日が決算日となっています。
2023年9月期の第1四半期決算は2023年9月1日から11月30日の3ヵ月間の業績となります。
主な事業
ファーストリテイリングは、アパレル事業を中心に展開しています。ユニクロ、ジーユー、セオリーなどのブランドを手掛けており、日本をはじめ、中国、米国、欧州などグローバルに展開しています。
特にユニクロ事業が同社の中核をなしており、国内外で高い成長を遂げています。
今期の業績と利益率は?
2023年9月期第1四半期の業績は、売上収益が前年同期比13.2%増の8,108億円、営業利益が同25.3%増の1,466億円と大幅な増収増益となりました。
売上総利益率は54.6%と前年同期に比べ1.5ポイント改善しました。
売上・利益の推移
ファーストリテイリングは過去数年、着実に売上と利益を伸ばしてきました。
2022年9月期の売上収益は1兆8,214億円、営業利益は3,436億円と、過去最高の業績を達成しています。
2023年9月期第1四半期の売上収益は8,108億円、営業利益は1,466億円と、引き続き好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
ファーストリテイリングの2023年11月末の四半期連結貸借対照表は、資産が前期末比1,312億円増加の3兆4,349億円となりました。
負債は同681億円増加の1兆4,985億円、純資産は同630億円増加の1兆9,364億円となっています。
資産の部
資産の主な増加要因は、売掛金及びその他の短期債権が760億円増加、その他の短期金融資産が407億円増加、棚卸資産が364億円増加したことなどです。
負債の部
負債の主な増加要因は、買掛金及びその他の短期債務が686億円増加、その他の短期金融負債が158億円増加したことなどです。
純資産の部
純資産の主な増加要因は、利益剰余金が572億円増加、その他の資本の構成要素が33億円増加したことなどです。
ROAとROE
ファーストリテイリングのROA(総資産利益率)は、前期の12.6%から当第1四半期は12.9%へ改善しています。
また、ROE(自己資本利益率)は、前期の16.6%から当第1四半期は16.9%と高水準を維持しています。
これは、オンラインと店舗の連携強化や収益性の高い商品の投入により、収益力が向上したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により1,071億円の資金を獲得しました。一方で、投資活動により444億円の資金を使用し、財務活動により889億円の資金を使用しました。
この結果、現金及び現金同等物の当第1四半期末残高は、前期末より159億円減少の8,873億円となりました。
配当の支払額
2023年9月期第1四半期の期末配当金は1株当たり165円と、前期比2割減となりました。
配当性向は47.0%で、前期から3ポイント上昇しています。
今後の展望
ファーストリテイリングは、世界中のお客様から信頼され、生活に必要不可欠な「グローバルNo.1ブランド」を目指しています。
特に海外ユニクロ事業の成長が期待されており、今後もグローバル展開を加速していく方針です。
また、サステナブルな事業展開にも積極的に取り組んでおり、長期的な企業価値向上にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
ファーストリテイリングの2023年9月期第1四半期決算は、売上、利益ともに大幅な増収増益となりました。特に、海外ユニクロ事業が好調で、将来の成長に期待できる内容でした。
アパレル小売業の中では、ファーストリテイリングは高収益企業として知られており、今後の事業展開にも注目が集まっています。
株式会社ファーストリテイリングの決算日や配当についてまとめました。
ファーストリテイリングの決算日は8月31日で、2023年9月期第1四半期の決算は2023年9月1日から11月30日の3ヵ月間の業績となります。
また、同社の2023年9月期の期末配当金は1株当たり165円となり、前期比2割減となりました。