大手IT企業ソフトバンクグループ株式会社(99840)は、通信事業や投資事業を中心に展開している注目の上場企業です。2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比で増加し、税引前利益も大幅に改善するなど、好調な業績を残しました。
企業情報
企業名: ソフトバンクグループ株式会社
証券コード: 99840
決算期: 3月
ソフトバンクグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ソフトバンクグループ株式会社の決算日は3月末日です。決算の発表は5月中旬頃に行われ、株主総会は6月上旬に開催されます。
主な事業
ソフトバンクグループ株式会社は、国内外で様々な事業を展開しています。主な事業は「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「アーム事業」です。通信事業を中心に、成長性の高い技術企業への投資も行っています。近年は投資事業の強化にも力を入れており、自社の成長と投資先の価値向上を両立させることで、さらなる業績拡大を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の決算では、売上高が前年同期比5.2%増加の5,001,901百万円となりました。利益面では、税引前利益が2,641億円と大幅に改善しています。これは、アリババ株式の評価損が減少したことや、アーム株式の売却による収益などが寄与したためです。
売上・利益の推移
ソフトバンクグループ株式会社は、直近数年で売上高が増加傾向にあります。2022年3月期は6,570,439百万円、2023年3月期は5,001,901百万円と推移しています。利益面では、2022年3月期は469,127百万円の損失でしたが、2023年12月期第3四半期では264,075百万円の利益と大きく改善しています。
四半期連結貸借対照表について
ソフトバンクグループ株式会社の2023年12月末の総資産は44兆9,838億円となっています。前期末から1兆473億円増加しており、事業拡大に向けた投資が進められていることがわかります。
資産の部
2023年12月末の資産の部では、現金及び現金同等物が6兆1,637億円、投資有価証券が8兆6,199億円となっています。投資有価証券の主な内訳は、アリババ株式やTモバイル株式などの保有株式です。
負債の部
負債の部では、有利子負債が20兆9,347億円となっています。内訳は長期借入金やソフトバンクグループ株式会社が発行している社債などが中心です。
純資産の部
純資産の部は11兆7,126億円となっています。前期末から1兆634億円増加しており、アーム株式の一部売却に伴う利益計上などが寄与しています。
ROAとROE
ソフトバンクグループ株式会社の2023年3月期のROAは-1.1%、ROEは-10.8%となっています。前期と比べROAは0.5ポイント、ROEは10.2ポイント改善しています。これは、投資の収益力向上やアームの持分法適用除外などが影響しています。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは149,707百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは919,178百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは264,581百万円のマイナスとなっています。積極的な投資を行う一方で、着実に営業キャッシュ・フローを確保できている状況が確認できます。
配当の支払額
ソフトバンクグループ株式会社は、年2回の配当を実施しています。2023年3月期は1株当たり年間44円の配当を行い、配当総額は352,263百万円となりました。今後も安定した配当の継続が期待されています。
今後の展望
ソフトバンクグループ株式会社は、今後も持株会社投資事業や通信事業の強化に注力していく方針です。アームの上場やアリババ株式の有効活用など、保有資産の有効活用による収益拡大を目指しています。加えて、成長分野への投資や新規事業の創出にも取り組み、持続的な企業価値向上を図っていきます。
編集部のまとめ
ソフトバンクグループ株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高の増加や税引前利益の大幅な改善など、好調な業績となりました。今後も持株会社投資事業やソフトバンク事業を中心に、さらなる成長を遂げることが期待されています。同社は、保有資産の有効活用や投資事業の強化により、企業価値の向上を目指しています。
ソフトバンクグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ソフトバンクグループ株式会社の決算日は3月末日で、決算発表は5月中旬、株主総会は6月上旬に開催されます。また、同社は年2回の配当を実施しており、2023年3月期は1株当たり年間44円の配当を行っています。今後も安定した配当の継続が期待されます。