立川ブラインド工業株式会社の2023年第1四半期決算について、お伝えいたします。
昨年から続く建設業界の厳しい環境の中、同社は「安心・安全・快適」をキーワードに、顧客ニーズに応える製品開発と生産体制の改善に努め、売上高と利益の確保に取り組んでいます。今期の売上高は10,273百万円と前年同期比4.0%の減少ながら、収益面でも営業利益1,381百万円と健闘しています。今後も安定収益の確保と新製品開発を通じた市場開拓に注力し、持続的な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 立川ブラインド工業株式会社
証券コード: E02389
決算期: 12月
立川ブラインド工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
立川ブラインド工業株式会社の決算日は12月31日です。決算期は年1回の12月期決算となっています。
主な事業
立川ブラインド工業株式会社は、カーテン、ブラインド、シェード等の室内装飾用品、駐車場装置、減速機等の製造・販売を行う総合インテリア企業です。
特に、ブラインド分野での製品・技術開発力が強みで、省エネ・防音・遮光など生活環境を改善する製品を多数提供しています。また、駐車場装置事業や減速機事業でも、独自技術を活かした製品開発に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、建設・住宅関連市場の低迷もあり、売上高10,273百万円と前年同期比4.0%の減収となりました。しかし、その中でも営業利益1,381百万円と、売上高営業利益率13.4%を確保しています。収益面では厳しい環境の中でも、製品開発力や生産性向上によって収益力を維持できています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、過去3年間、41,305百万円から40,000百万円前後で推移しています。一方で、営業利益は4,327百万円から4,000百万円前後を確保しており、継続的な収益力の維持が評価されます。また、経常利益率も高水準を維持し、10%台前半で推移していることが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は前期末比599百万円増の63,741百万円となっています。流動資産は若干減少したものの、有形固定資産の取得などにより固定資産が増加したことで、全体としては増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が減少した一方で、電子記録債権、棚卸資産が増加しています。また、有形固定資産の増加も目立ちます。これは同社が今後の事業拡大に向けた設備投資を行っていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が増加した一方で、未払金、未払法人税等が減少しています。全体としては、12,513百万円と前期末比185百万円の減少となっています。
純資産の部
純資産の部は、51,227百万円と前期末比784百万円の増加となっています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
同社のROAは直近3年間で5%前後、ROEは10%前後と推移しており、一定の収益性と資本効率が維持されています。今期はやや低い水準となっていますが、これは建設業界の厳しい環境の影響が出ているためと考えられます。今後も製品開発力と生産性向上により、収益性指標の改善を目指していくと期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に確保されています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローも発生しており、全体としては一定の資金繰りが維持されています。今後も収益力を支えながら、適切な設備投資を行い、事業拡大につなげていくことが期待されます。
配当の支払額
同社は、株主還元の一環として安定的な配当を行っています。2023年3月期は年間21円の配当を実施しており、今期の配当は24円となる見込みです。業績の伸長とともに、株主還元の拡充にも期待がかかっています。
今後の展望
同社は、2023年から2025年までの中期経営計画「タチカワビジョン2025」に基づき、ものづくりとマーケティング、経営基盤の強化、サステナビリティの取り組みに注力しています。
特に、最新技術を活用した研究開発拠点の建設や、新製品やサービスの開発を通じて、お客様の多様なニーズに応えていく方針です。さらに、原価管理の強化や生産性向上にも取り組み、収益力の向上を目指します。
今後も、同社の製品開発力と収益力が評価されることが期待されます。
編集部のまとめ
立川ブラインド工業株式会社は、建設関連市場の低迷の影響を受けつつも、新製品の開発や生産体制の改善などにより、売上高、営業利益ともに健闘しています。また、財務面でも強固な経営基盤を持ち、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後も、同社の技術力と収益力を武器に、顧客ニーズへの対応力を高め、持続的な成長を果たしていくことが期待されます。
立川ブラインド工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
立川ブラインド工業株式会社の決算日は12月31日で、年1回の12月期決算を行っています。また、同社は株主還元の一環として安定的な配当を行っており、直近では年間21円の配当を実施しています。今期は年間24円の配当を予定しています。今後も、事業の成長とともに、株主還元の拡充も期待されます。